節分の豆を食べ過ぎて腹を壊してしまった。
タダでさえ、でっかい豆を食べている間に数を忘れてしまい、腹が張って苦しい思いをした。
腹痛が治ってから普段の食生活を取り戻すべく釣り堀におかずの調達に出かけた。

気合一投竿を投げ入れしばし待つこと数分　お、何かかかったか！
手応えは小さい。ワカサギか鮎か。...

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漸く節分が終わった。
外の国では豆まきをして鬼を追うものだが、この国の鬼はわざわざ豆を持ってくる気のいい鬼達だ。
そんな鬼達に豆をぶつけるわけにはいかぬ。しかし、折角頂いた枡いっぱいの豆、作法通りいただくとしよう。

年の数だけ数えて食べるのだな。一つ、二つ、三つ、そう言えば姫が四つ、五つぐらいの時...

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其れがしの里は山奥故に映画館なるものは無い。昔、三軒隣の与作の従兄弟が都で映画を見たと言っておった。
里の娯楽は近隣の村に時折来る芝居ぐらいである。
昔、兄者に連れられて見に行ったことがある。悲恋噺しのようであったが、其れがしはまだ小さかったので噺はよくわからなかった。
娘役の役者が袖に顔を埋めてよ...

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先日鬼の開いているビンゴで当たった商品が届いた。豆は８色有り、揃えた色に応じて椅子などが貰えるらしい。
拙宅は畳と板敷で設えておるので椅子を頂いてもあまり使い道がない。そもそも机がない。
普段は囲炉裏端で飯を食ったり板の間で体を鍛えたりしておるし、寝床には寝台を置いてある。
何より炬燵でみかんを食べ...

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昨日、街の運営委員会より花の種が届いた。
街の入口でスタンプを押すと何がしかの特典を頂戴できるそうな。

外貨のPコインでしか購入出来ない高価な花の種である。
其れがしの花壇には手軽に買えるスミレやヒナギクをいつも植えている。
売ればそこそこの値で売れるし、あまり部屋に花を飾ることがないのでわざわざ...

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