仕事で歩く。
このあたりの崖線沿いには林や湧水も残っているが、
お屋敷的な家もかなり建つ。
庭に保存林の大木がある家が何軒か。
庭から湧水の流れる家も。
突如花壇のある小さな森が。
個人の土地を市民緑地として開放しているという。
現実からいきなり物語世界へ足を踏み入れたよう。
蛍袋、モネの絵で知った...
日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。
仕事で歩く。
このあたりの崖線沿いには林や湧水も残っているが、
お屋敷的な家もかなり建つ。
庭に保存林の大木がある家が何軒か。
庭から湧水の流れる家も。
突如花壇のある小さな森が。
個人の土地を市民緑地として開放しているという。
現実からいきなり物語世界へ足を踏み入れたよう。
蛍袋、モネの絵で知った...
今日も日中、外にいた。
家の近くはこっそり、湧水がでるところが多い。
たいていは湧水が出るところは、公園になっている、
なかには公園なのにその区画だけ金網をして
入れないようにしているところもあるが、
どうも、見た限りでは、二軒ばかり、庭に
湧水のある家がある。
ひとつは、どこかのパンフレットでみた...
「私は夢を見ているような気がした。それが現実の町ではなくって、幻燈の幕に映った、影絵の町のように思われた。だがその瞬間に、私の記憶と常識が回復した。気が付いて見れば、それは私のよく知っている、近所の詰まらない、ありふれた郊外の町なのである」
(萩原朔太郎『猫町』)。
町を歩きまわる仕事もはじめた。...
まだ梅雨開けもしていないのに、このところ、日中外にいると、
日射しに眼がひりひりしてしまう。
屋内に戻っても、小さな傷でもできたように痛んでいる。
眼薬もほとんど効果がない。
わたしはおよばれ的なものに出かける時だけ、コンタクトをつけているが、
あとは大半は眼鏡生活。
長年コンタクトだったせいか、...
「一つのものが、視線の方角を換えることで、二つの別々の面を持ってること」
(萩原朔太郎『猫町』)
田んぼ湿地と呼んでいる近所の公園の田んぼ
(まだ早い稲の苗の間から水が見える)
を、いつもと別の方角から写真に撮る。
紫陽花と田んぼ湿地に苗の間から見える、映った空と、
張った水の下の土が
凝縮のよう...