Nicotto Town



昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神

疑惑




『パパ、昨日の生チョコプリン美味しかったね!』
『うん、まだ冷蔵庫に1つ残ってるよ!』
『やったー!食べていいかな?』
『いいんじゃない!』
 『アレッ、パパ これってドルチア(近所のケーキ屋)のラベルがあるよ!』
『へー、じゃあドルチアで買って来たんじゃないの?』
『えー!だって手...

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健全!?



今日(午後のコーヒータイム)

ふだんは別室の課長が近くの同僚の机でデスクワーク 『リュウ君!今、変なもの見てただろう!』
『エッ!別に~!』
『アヤシ~!エロぃサイト見てたんじゃないだろうね!』
『いやだな~!課長!そんなことないッス!』
『じゃあ、その最小化してるの見せてごらん!』...

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「ユメ」






『先生、今年は何年ですか?』

『お忘れですか!71年ですよ!2071年!』



私の病名が「ユメ」であることはうすうす気づいてはいるのだ
周りの者たちが急に優しくなった
もう、長くはないのだろう

「ユメ」の転移は恐ろしく速いらしい
今は「ユメ」にかかるとまもなく死んでしまうが
50年...

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しゅれっだー







私をお呼びになりましたね!


深夜独り読んでは泣いたりしたのに
もう いらなくなってしまった
でも 破ったり燃やしたりはできない
そんな手紙が誰にもあるものです


寒そうに引き出しにひっそり取り残され
半分はあなたの心の中にも埋もれている

無理に引き出そうとすれば 
刃のように内側...

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詩集



理由もなく古本屋で買い求めた詩集を
近くの喫茶店で読み終えると
本の上にうっすら埃がついているのに気付いた

それを掃おうとして表紙で指を切った
本屋の棚に何年も置かれていたのだろう
その汚れを気にした私の心を
静かに深く切り裂くかのように

血が滲んできたが痛くはなかった 

日常に...

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