地上の波season2 ③
- カテゴリ: 自作小説
- 2014/05/18 01:50:44
「なぁ、酒井さん、悪い事は言わん、これを持って行きなよ。その話の内容をしっかりと残すんだ。」 八野は酒井にICレコーダーを手渡した。 「いや、八野さん、こんなものは必要ないよ。ただ、私は今まで通り彼女と仲良く仕事がしたいだけだし、きっと彼女はわかってくれると思...
猫はただ、風に吹かれながらひまわりの花を観ていました。
まるで懐かしいぬくもりを思い出しているかのように。
「なぁ、酒井さん、悪い事は言わん、これを持って行きなよ。その話の内容をしっかりと残すんだ。」 八野は酒井にICレコーダーを手渡した。 「いや、八野さん、こんなものは必要ないよ。ただ、私は今まで通り彼女と仲良く仕事がしたいだけだし、きっと彼女はわかってくれると思...
翌月。 萩原証券の調査日。 八野と千尋は手際よく調査を終了し、千尋は調査報告書を説明。 八野は今後の防犯対策などの提案をして業務を終えた。 そして恒例の昼食タイムである。 例によって13時を回ってから食堂に着く。 今月から新しい従業員が働いているはずである。 どんな...
「さぁ、仕事も終わったし、メシでも食うか、千尋クン。今日はなんにすっかなぁ・・・」 「先月はビーフシチューのフレンチポテト添えでしたよね?この海鮮オムレツアメリケーヌソースって美味しそうなんだけど、アメリケーヌソースって何だろう?」 「それはな、エビの殻で取ったスープに生クリームを入...
いつものように、(有)アカムに立ち寄った。
いつになくご機嫌斜め45度の、べっぴん事務員のMIDUちゃん。
仕方なく、勝手知ったる自分でコーヒーをいれる・・・。
何となく居辛い事務所だったので、ピットルームの赤虫社長の所へ。
赤虫さん、お客さんのパジェロミニの下に潜り込んで作業中。
私がしゃがみこ...
昔、妻が言っていた。 アタシの夢はね、年をとって田舎に日本家屋を買って暮らすのよ。
縁側でね、猫をひざに抱いてお茶を飲むのよ。 残念ながら、彼女の観ていた夢の中には、私の姿は無かった。
いずれ2人して年老いたら、縁側で日向ぼっこしている彼女に、大好きなロイヤルミルクティを淹れて持って行ってやろう...