第九章
彼と会う事を決心する事が出来てから、まだ1週間も経っていない頃に私は昔の夢を良く見る様になっていた。夢を見るのは決まって薬を飲む前の仮眠の状態だったのだが、とても嫌な夢ばかりを見る様になっていた。冷や汗をかいて起きては、眠れなくなる一方。そんな悪夢ばかりを見ていた時期に、1度だけとても神秘的...
精神的な疾患を持ってる私の気楽に気楽に生きたい願望です~!
ちょこちょこ愚痴も入りますが、嫌な思いをされる方がいたらすみません><
第九章
彼と会う事を決心する事が出来てから、まだ1週間も経っていない頃に私は昔の夢を良く見る様になっていた。夢を見るのは決まって薬を飲む前の仮眠の状態だったのだが、とても嫌な夢ばかりを見る様になっていた。冷や汗をかいて起きては、眠れなくなる一方。そんな悪夢ばかりを見ていた時期に、1度だけとても神秘的...
第八章
季節は廻り、梅雨時期になっていた頃、彼が日本にいるらしいという事を知った。そうか、日本に来てきっと結婚して幸せになっているんだろうな、そんな考えが頭の中にあった頃、なんとも久しぶりに彼からのメッセージが来ている事に気付いた。彼は私の考えていた通り、彼の望んでいた日本人と結婚している様だった。...
第七章
1年の終わり。そんな日曜に、彼から久しぶりに「どうしたの」とメッセージが来ていた。私は咄嗟に、色々と伝えようとしていた。彼の心が私にない事、責めるつもりはない事を、伝えようと思い立った私は彼へとメッセージを送っていた。既読はなかなか付かなかったから、私は伝えたかったメッセージを消し、新しく打...
第六章
街はすっかりとクリスマスムードになる季節になりイルミネーションがあちこちに施されていた。仕事終わりに、帰ろうと思って歩いていた私は明日がクリスマスである事に気付いた。明日に一人でケーキなんて買う人もいないだろうという考えが過り、私は少しお洒落なケーキ屋へと向かう事にしたのである。少し洒落っ気...
第五章
段々と寒くなる季節になって来た頃、相変わらず私は夜空を見上げては煙草を吸っていた。今日は冷たい雨が降っている。私は彼から離れようと決めてから、最後に「どうして強くいなきゃいけないの?」とだけメッセージを送っていた。私が察した事は伝えてはいけない気がして。彼の心を傷付けてしまいそうだったからで...