4月13日。この日は、駅のほうまでゆく用があったから、また桜並木のある仙川を通ろうと思えば通れた。だけれど、前日に桜ともう別れをかわしてしまったように感じがして、気のりがしなかった。仙川沿いの道は、遠回りであったり、どぶ臭いこともあり、実は桜の時期しか通らないのだ。
すぐ近くの野川沿い...
日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。
4月13日。この日は、駅のほうまでゆく用があったから、また桜並木のある仙川を通ろうと思えば通れた。だけれど、前日に桜ともう別れをかわしてしまったように感じがして、気のりがしなかった。仙川沿いの道は、遠回りであったり、どぶ臭いこともあり、実は桜の時期しか通らないのだ。
すぐ近くの野川沿い...
これはパンに限らないけれど、
子供の頃に食べて、好きだったもの、あるいはよく食べていたものを、
大人になって、好きというか、つい買ってしまう、ということがよくある。
なんというか、過去をしっている親しい友人みたいに、
そばにいて欲しくなるというか、そんな感情もあるのかもしれない。
奇妙な安心感、ぬく...
仙川沿いの桜。花散らしの雨の時はまだ桜は迫ってくれた。
晴れの翌日。今日も迫ってくれるだろう…。
だが桜はもう次の季節への脱皮を図ってしまったみたいだ。
何かが違う。思ったとおりではいつもない。
写真を少しだけ撮って帰る。夜中にようやく開いた。
その中ではまだ満開、脱皮前に見えることに...
仙川沿いの桜。
昨日、雨風の中、見に行く。
散った花びらが目に染みた。
一昨日散り始めたので
昨日はもっと散っているかもしれないと思ったけれど、
行ってみるとそうでもなかった。
彼らは思ったとおりではいつもない。
花びらを踏む。
雪よりもあえかな柔らかさ。
足元に小さな生の最後の温もり。
花吹雪と雨...
うちの近所の…仙川沿いの桜はもう散り始めた。
水面に桜が映る…ばかりでなく、花びらの浮かび。
見上げれば現実の桜、
川面に幻影が映り、幻影ではない花びらが流れ。
真ん中に花びらが舞って(待って?)。
むせそうに恋のように桜の生と終わりが、現実と幻影が迫ってくる。