2017.1.13.霙雪
- カテゴリ: 小説/詩
- 2017/01/14 09:18:54
澄んだ夜空の
その下で
灯る外灯
ちらちらと
映す姿は
ぽつぽつと
舞って白さを
増やしてく
澄んだ夜空の
その下で
灯る外灯
ちらちらと
映す姿は
ぽつぽつと
舞って白さを
増やしてく
暮れ行く街を
遥かに眺め
広がる大地は
橙に
染まって流れる
時を数えて
重なる季節を
映してく
すっかり暮れたと
思ったけれど
ほんのり名残の
明るさが
夜の帳に
浮かせた雲と
不思議な風景
描いてる
ぱらぱら
ぽつり
薄っすらと
ささやかに舞い
湿らせる
乾いた冬の
大気の中に
そっと添えてく
雫たち
昨日のうちに
上がった雨は
空を浚って
澄ましてる
しんと静まる
藍色の
中に浮かべば
綿の様
ゆっくり流れて
時を数える