あの後、どう時間を過ごしたのか、佐奈の記憶はあいまいだ。
タクシーをひろって、繁華街へでた。目に付いた映画館で映画を見た。内容はさっぱり覚えていない。
とにかく、一人になりたかった。
映画館の暗闇は、泣き顔を優しく隠してくれた。何軒もの居酒屋をはしごして、自宅へ帰り着いたのは真夜中だった。
そのま...
なに描こか?なに伝えよか?
あの後、どう時間を過ごしたのか、佐奈の記憶はあいまいだ。
タクシーをひろって、繁華街へでた。目に付いた映画館で映画を見た。内容はさっぱり覚えていない。
とにかく、一人になりたかった。
映画館の暗闇は、泣き顔を優しく隠してくれた。何軒もの居酒屋をはしごして、自宅へ帰り着いたのは真夜中だった。
そのま...
やっと靴の入れ替えが完了。
暑苦しかった靴のラインナップが少し涼しげになった。
夏のサンダルを履いてみたら、なんだかガサガサとして大きい!
去年はきついぐらいだったのに。
ソックスをはいたら、まあなんとか履けそうだ。
早朝散歩を始めて4ヶ月。
痩せたのはいいけど、服のサイズと靴のサイズも変わってし...
「失礼します」
「入って」ドアを開けると、総務部長は仏頂面で入り口正面の椅子に座っていた。
指でテーブルの縁を叩いているのは、機嫌が悪い証拠だ。
朝から9人の女子事務員に説教をして、疲れてしまったのだろう。
最後の10人目に当たったのは、不幸としかいいようがない。(うわあ、今日の昼休みは諦めたほう...
「なあ、何で夏の花やのに、冬に朝顔まくの?」
「朝顔は夏の花やけど、ちゃんと育てたら冬でも咲くんねんで」
「冬に咲く朝顔ってかっこええやん!私もそんなんになりたいわ」情景も定かではないほどの、遠い日の記憶、遠い日の会話。
それでも、彼女達のまぶしい笑顔だけは、心にくっきりと刻まれた。
目が覚めたら...
昨日から泊りがけで遊びに着ていた友人と、ゆったりした時間を過ごせた。
久しぶりの自分らしい、緩やかな穏やかな時間だ。
ワンオンワンで、美味しいお酒を友人と飲めたのは、ほんとうに久しぶりだった。
一時的に食べれない、飲めない時期があったから余計にそう思えた。
まだ、本格的に食欲が戻ったわけじゃあないけ...