以前書いた物語 いんこな日々-第14章-(後編)
- カテゴリ: 小説/詩
- 2009/11/23 00:11:23
14章 さよならの向こう側(後編)
呆然と立ち尽くす私の横を「飼い主」が、足早にすり抜けて 鳥の
餌売り場で 餌を選び始めた。混乱した頭で しかし 私は必死にバラまかれた事態の破片をかき集めた。やがて。
ああ そうなのか、そういうことなのか。
私は飼い主さんを見て それから もう一度期待で胸ふくら...
しばらく、おうむたんが 毒舌はく日記になります(^^;。飼い主に責任はとれませぬこと、ご了承ください
14章 さよならの向こう側(後編)
呆然と立ち尽くす私の横を「飼い主」が、足早にすり抜けて 鳥の
餌売り場で 餌を選び始めた。混乱した頭で しかし 私は必死にバラまかれた事態の破片をかき集めた。やがて。
ああ そうなのか、そういうことなのか。
私は飼い主さんを見て それから もう一度期待で胸ふくら...
14章 さよならの向こう側(中編)
目から溢れた涙が頬をつたった。
「ねぇ ねぇ」
誰かが呼ぶ声がきこえた。ん?
「もしもし、聞こえてる?」
ゴシゴシ腕で涙をぬぐって 目を開けてみて 思わず腰を抜かしそうになった。そこには かご越しに青い色のいんこな私が私をのぞきこんでいたからだ。
私が私を見てる...
13章 さよならの向こう側
結婚が決まってからの日々 飼い主と彼氏さんは 準備で忙しく飛び回っていたようだ。
私達いんこ的には 二人の結婚準備の流れの中で 引越しが、一番の事件だった。住み慣れたアパートは 二人とセキセイ六羽とオカメ一羽には確かにちょっと窮屈だったから 結婚を前に私達は新しいアパー...
13章 世話焼きいんこ(後編)
チビと私の厳しい訓練が始まった。すっかり成鳥になったいんこが最初から挑戦するのは つらかったに違いない。が、チビは一生懸命件頑張った、と思う。
飼い主が二人とも部屋に居ない時間 私は自分のかごを抜け出すと三兄弟のかごに入って行って チビにびっちり指導し、また放鳥時...
13章 世話焼きいんこ(前編)
時は駈けぬけるように過ぎて行く。
飼い主と彼氏さんは いつしかこの部屋で同棲を始めていた。私はこの彼氏さんとすっかり仲良しになっていた。
初対面で私が彼氏さんを怖がらなかったのが 好印象だったのだと思うが 飼い主が留守で暇な時なんかは 私を肩にのせて よく独り言を...