Nicotto Town ニコッとタウン

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似非人へ_

街の灯が冷たく揺れる深夜、
バーボンの氷が溶ける音だけが響く。
そこにあるのは、積み上げられた言葉の城。
「仕方がなかった」「誰も分かってくれない」
精巧に組み立てられた屁理屈は、
しかし、吹き抜ける夜風を遮ることさえできない。甘えという名の毒に浸り、
自分を被害者に仕立て上げるのは容易なことだ。
...

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鉛の沈黙

お前の言葉はよく回る
使い古された歯車のように
油の切れた理屈を吐き出し
真実という名の標的を
巧みに逸らし続けている「なぜ」という問いの裏側に
逃げ場所をいくつも作っては
自分さえも騙しおおせたと
安っぽい煙草の煙に巻くだが、聞いてくれ
硝煙の匂いが立ち込める街で
最後にモノを言うのは
着飾った論...

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硝子の弾丸

言葉を積み上げろ
高く もっと高く
精密な時計を組むように
お前は 逃げ道という名の
城を築いている「なぜなら」という名の壁を立て
「しかし」という名の鍵をかける
その部屋の中では
お前が唯一の王だ
誰にも 傷つけられはしないだが 窓の外を見ろ
そこには 答えのない雨が降り
理屈の通じない 風が吹い...

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理屈の雨は止まない

時計は午前二時を回っていた。
バーボンのグラスが、凍りついた都会の夜を映している。あんたが持ち込むのは、いつも薄っぺらい正義だ。
「論理的に」「矛盾している」……。
言葉を細かく解体して、何が残る?
最後に残るのは、湿った孤独だけだ。「なぜ?」と聞くな。
雨が降るのに、理...

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真夜中の錆びた錨

港の霧は、安物のバーボンのように喉に刺さる。
路地裏のスピーカーが吐き出すのは、セロニアス・モンクの気だるい旋律。
「ラウンド・ミッドナイト」——。
それは、昨日を捨てきれない男たちのための葬送曲だ。ガントリークレーンが、重い沈黙を吊り上げている。
波止場に打ち寄せる黒い水面...

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