Nicotto Town


COME HOME


日日是悪日

「きみが隣にいるだけで」

時刻は午後十時過ぎ。
塾帰りの北林透と、安藤双葉は初冬の夜の寒さに震えていた。とうの昔に冬服に衣替えしたものの、夜風は容赦なく着込む身を凍らす。主に、寒さに弱い安藤の。
墨汁を垂らしたような夜空には、チカチカと星が瞬く。
地上は頭上よりもずっと明るい光が三々五々に輝いていた。
そのまばゆい夜の中、二...

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「茜色の憂鬱」

どうしてこんなにも、夕暮れはさみしいのだろう。昼と夜のほんの少しの合間にしか、その名は許されない。鮮やかな紅から橙へのグラデーションは、あっという間に藍色に塗り替えられてしまう。
寂寥、寂寞。
そんな言葉が、妥当なところだろう。愁いを帯びたこのオレンジには。そして、その一瞬のせつなさの存在に己は思い...

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「ぼたん③」

「なんかさ、クラスメイトの女子を見てると、キモチワルイんだよね。積極的すぎってゆーかさ。髪染めて巻いたり、スカート短くしたり化粧したり。いかにもオープンて感じで、ヤダ。一概に悪いとは言えないんだけどさ」 

ふーんなんていかにも気のない返事をしたけれど、ソレはつまりアレですか。
中学時代の...

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記録

9月28日から10月4日までのランキングで、
109.46センチのアカメが入ってた。
ギリギリ100位。
初体験でビビった。

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争うことに何の意味がある?

どうして我々は、色で区別をし、優劣を競うのだろう。
自分の色に、それほど誇りをもっているのか?
たかだか、所属する場所で生まれた違いだろう?
どうしてその色に矜持をかける。
今年の相手は、黄だった。
昨年までは、白、もしくは青の2色だった。
もう、私は疲れたよ。
こんな無意味な争いなど、参加したくな...

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