ネタばれ読書日記「探偵レミング」
- カテゴリ: 小説/詩
- 2024/12/15 21:06:52
探偵レミングの災難 シュテファン・スルペツキ著
評価★1/5オーストリア出身の作家で舞台はウィーン。お人よしだがドジで小心者な探偵の話、という設定は面白いのだが、失礼だとは思うがモーツアルトが下品なジョークが大好きだったという逸話を思い出した。密輸に使われた犬を保護して犬の××...
探偵レミングの災難 シュテファン・スルペツキ著
評価★1/5オーストリア出身の作家で舞台はウィーン。お人よしだがドジで小心者な探偵の話、という設定は面白いのだが、失礼だとは思うがモーツアルトが下品なジョークが大好きだったという逸話を思い出した。密輸に使われた犬を保護して犬の××...
『犯罪未然』
いっそ事故に遭って約束を反故にできないかと想像したが、そんなことも無く僕は待ち合わせの喫茶店に到着してしまった。もう引き返すことは出来ない。耳の奥にこびりついた別れを告げた時の彼女の「どうして」と言う声から逃れるように足を踏み出した。がらんとした店内の壁のしみのように小薮が片隅の席に座...
『路地裏の出来事』手はず通り取引を終え、酒場を出て歩きだしてすぐ路地からぬっと、腕が伸びてきた。俺の胸元に銀色に光るものが押し当てられる。 おいおい、まじかよ。 俺の仕事には予想外のトラブルは付き物だが、今回は本当に驚いた。 「静かにね。騒ぐと怪我では済まないよ」 夜の始まりのような青に墨を...
警察署の玄関をくぐると左側にすぐ落とし物窓口があった。図書カードを受け取りに来たことを告げると「少しお待ちください」と言われたので窓口左にあったパイプ椅子に座る。幸い入り口付近でも冷房が効いていた。奥の階段から二人がかりで自転車を運んで来る日系人らしいお兄さんたちを眺めていると右側の扉が開き、図書カ...
それはまだ酷暑の先が見えない、太陽が眩しすぎる日だった。当然会社ビルから一歩も出ず、休憩スペースでランチを終えて、次の土曜日に自宅近くの市立図書館に本を借りに行こうと考えていた。本を読まないと死ぬ病のため複数の図書カードを持っている。一番利用頻度の高いのが通勤途中の駅図書館なのだが、連日の残業続きの...