粘度の強い愛の赤いマグマがゆっくりとあなたの清んだ青い心に流れ込む
瞬間にそれは弾き飛ばされる激しい音を立てて
満ち溢れる水蒸気に白く煙る景色四方に吹き荒れる旋風
何がいけないのか何が不足なのか
冷え切った黒い塊があなたの外にくすぶっている
白い雪が降り続く
目をつぶると雪音が聴こえる
曇った窓...
粘度の強い愛の赤いマグマがゆっくりとあなたの清んだ青い心に流れ込む
瞬間にそれは弾き飛ばされる激しい音を立てて
満ち溢れる水蒸気に白く煙る景色四方に吹き荒れる旋風
何がいけないのか何が不足なのか
冷え切った黒い塊があなたの外にくすぶっている
白い雪が降り続く
目をつぶると雪音が聴こえる
曇った窓...
息が白く抜けていく二人の
雪は降り続く
空を見上げると無数の微小な蝶が白く舞い降りて来る
空白の時が流れるあなたの手が冷たい
雪はさらに静かに舞い降りる風が冷たい
春が来ないかな僕らに
型にはまった凍った恋が溶けるように二人の今日の足跡が消えるように
あなたは僕の手を握り返す
そして何処までも冷たい...
旋律が流れていくその中に止まっている私がいる
ピアノは強く弱くそして早く遅く意思を伝えてくる
イスに座ったままの私は揺れ動く彼女の背中を見ている
その上の壁に吊られた抽象画が何らかの感情を訴えてくる
それは沈む夕日なのかそれは昇る朝日なのか
瞬間が止まっているそれは今にも動き出しそうだ
ああ絵の表面...
君はやっぱりナポリタン秋の景色を見ながら食べている
君はやっぱりナポリタン街の景色を見ながら食べている
唇が染まっている何か可笑しい
スプーンに巻き付けて真剣に食べている
ふと目が合ったきょとんとしている
モグモグとオレンジ色の口が動いている
なによ何かついている
いや美味しそうに食べているから
笑...
深くなっていく秋に彩りを変えてく木々を見ている
今日の風が冷たく吹く秋に悲しみがはらはらと舞い降りてくる
その一つ一つが冷えた心にそっと触れる
独りでいる
街の静寂の中私は歩みを止める
秋の香りの中私は息を止める
独りでいる
こんなにも澄んだ無垢の秋の青い空の下に
私だけが独りでいる
ちょっと暗...