あれからずっと続く壁越しの会話。昔と普段の間の二人。 会話は勉強、進路、部活の事などだ。 母親に怪しまれるのは避けたいので、まず雪の女王が壁を軽く1回叩く。白雪姫から2回返ってくれば話す、という風に壁越しに決めた。
私を嫌わないで 私も嫌いにならないから
うん 解った
雪の女王は白雪姫と初めて遊...
あれからずっと続く壁越しの会話。昔と普段の間の二人。 会話は勉強、進路、部活の事などだ。 母親に怪しまれるのは避けたいので、まず雪の女王が壁を軽く1回叩く。白雪姫から2回返ってくれば話す、という風に壁越しに決めた。
私を嫌わないで 私も嫌いにならないから
うん 解った
雪の女王は白雪姫と初めて遊...
分かってる解らない認められない
父親は優しくて気の利く人だった。でもそれは仮の姿。
本当は横暴で協調性に欠ける遊び好きな姿。感心するほど役を演じていた。
もし、あの人もそうだったら?あの人と父親は別の人間。それでも考えてしまう。
どうしてこんなに胸が痛むの?昔から周りはこんな態度だったでしょ?怖が...
「とりあえず上がって」
ちょっとためらったが上がることにした。
「何かいる?」
「いや、良い。」
リビングに通される。
「座って」言われるままにクッションに腰を下ろす。彼は向かい側に座る。
少しの沈黙の後「ごめん」彼が言った。
「何が?」
「今までごめん。もう昔とは違うんだよね」
何も応えられない。...
「――」
?声が壁から聞こえてきた。そっと耳を壁にくっつける。
「――」
この声は白雪姫。そうだ。この壁の向こうは白雪姫の部屋だ。
このセリフ。文化祭の・・・
壁から耳を遠ざける。
私はどうしたら良いの?
答えは見つからない。認められない。
反対側のベットに潜る。ベットの中は私の考えがいっぱいで...
手すりに寄りかかって見つめるのは1組の男女。
今、喧嘩してるところ。
私達の学校では毎年10月の終わり頃に学園祭が開かれる。
その学園祭で私のクラスは演劇をやることになった。2日間で3回の上演。
『ロミオもジュリエットも嫌い』 ロミオとジュリエットにはお互い好きな人がいた。しかし、二人の両親が...