Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

パストラル(牧歌)— 阿蘇の暮色

ともしびが ひとつ消えるやうに
ひぐれは 静かに草千里(くさせんり)に降りてきた
烏帽子(えぼし)の峰は あかい夕映えをまとい
青いねむりのなかに かへってゆく放たれた馬たちの あしおとが遠のき
小さな村の窓に あかりがともる
火の国の みづみづしい夜は
星のまたたきと ともにひらかれる僕らはただ ...

>> 続きを読む


真夏の風によせて

あおい林のすきまから
光のつぶが こぼれてゐた
真夏の風は あかるい歌をうたひながら
僕のほほを かすめて過ぎるおまへはどこから来たのだつたか
あのまぶしい雲の峰のむかうからか
それとも 僕が忘れてしまつた
遠い日の約束の場所からか風よ 僕の髪をほしいままに揺らし
乾いたひまはりの葉を鳴らすがいい
...

>> 続きを読む


雲の峰によせて

それは 青空のきはみに立つ
ましろな白銀(しろがね)の城塞(じやうさい)だつた
あるいは 夏の名残の夢のつづき
まぶしい光のなかに そびえてゐた僕は わかいいのちのしづけさに似て
ただひとり 草の原に立念(たつねん)してゐた
おまへは呼ぶのか 遠い空のたそがれを
それとも 過ぎにし日の面影を風よ ど...

>> 続きを読む


影の街にて

街の灯りがすり減った靴底を濡らす
誰かがルールだと叫ぶ声が聞こえるが風がかき消す
正義も悪も同じ色の泥に沈む
振り返るな
振り返ったところでそこには誰もいない
ただ苦い煙の匂いだけが現実だ
レコードの針が鳴らす擦れたノイズ
サックスの悲鳴が歪んだ空気に溶ける
勝手に語れ
俺の歩き方は俺が決める
氷の...

>> 続きを読む


泥濘と渇き

あの日、〇〇〇空が底を抜いた瞬間に、
俺という人間の半分は、泥の底へ沈んだ。生ぬるい風が吹き抜ける都会の片隅、
甘ったれた泣き言を垂れ流す輩(やから)が群れている。
「仕方がなかった」「環境が悪かった」
自己保身の安酒に酔い、自らを憐れむ軽い言葉。
その薄っぺらな硝子の群れを、俺の濁った眼が射抜く。...

>> 続きを読む





Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.