2011.9.30.空模様
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- 2011/10/01 18:42:00
明け方に広がる雲が
雨を降らせるとは限らないように
晴れ渡る夕暮れも
翌日の晴天を約束はしない
何気なく通り過ぎれば
気に留めることがなく
こちらに都合のあるときは
妙に気に懸かかる
天候に恵まれたと
そんな風に感じられたなら
畏敬の念をもって
共に暮らせるかもし...
明け方に広がる雲が
雨を降らせるとは限らないように
晴れ渡る夕暮れも
翌日の晴天を約束はしない
何気なく通り過ぎれば
気に留めることがなく
こちらに都合のあるときは
妙に気に懸かかる
天候に恵まれたと
そんな風に感じられたなら
畏敬の念をもって
共に暮らせるかもし...
乾いた風に
さらさら
撒かれた水に
しとしと
走り回れば軽く舞い
捏ねて混ぜればどっしりと
良く晴れた日の遊び場で
子どもが来るのを待っている
軽やかに
柔らかに
広く佇んで
日の光を受けて
薄明かりの中
足元からゆっくりと
薄墨の色合いをした
青紫の雲が
次第に赤色に染まる
その赤も
儚いほど薄い紅で
輝く朝日の姿には
程遠く見えるけれど
段々に色を増しながら
近付く光を予感させる
真っ赤な輝きが
招かれて射し込んだ
夕暮れを過ぎて
人影の途切れる
夜の入り口は
どこかゆっくりと
時が流れるようだ
月のない夜空に
僅かな星が佇む
風が凪ぎ
しんとした中
そっと流れる
虫たちの声
秋の深まりを告げる
染み渡る歌
すっかり暗い道を
てくてくと歩く
外灯の照らす通りから
段々と離れていく
漆黒
と言うのだろうか
星が僅かに瞬く道は
しんと張り詰めた空気があり
どこか現実離れした
不思議な気分になる
今日の一日を
朧気に思い
冷気の深まりと共に
少しずつまどろむ