2011.9.15.真昼の風
- カテゴリ: 日記
- 2011/09/16 06:07:03
木の葉が告げる
季節の変化
それでもまだまだ
日は高い
額を汗が
流れれば
陽射しが暑い
その証拠
思いもかけず
涼むのは
気紛れな空の大きな吐息
軽く木の葉を舞い上げて
満ちる暑さを掃いとる
木の葉が告げる
季節の変化
それでもまだまだ
日は高い
額を汗が
流れれば
陽射しが暑い
その証拠
思いもかけず
涼むのは
気紛れな空の大きな吐息
軽く木の葉を舞い上げて
満ちる暑さを掃いとる
うっすらと
白み始め
眩しさを得る
その少し前の
山に茂る木々が
ようやくその色を目覚めさせる
朝の道で
蓄えられた
冷気を孕んで
そっと頬に触れ
心地よく吹き抜けてゆく
すっかり遅い帰り道
じんわりと汗にじませて
虫の音の鳴る静かな道を
一人てくてく歩いてく
すっかり雲の掃われた
透いた紺した深さの上に
ぽっかり浮かんで照らしてる
淡い黄色のまんまるの
輝きに似た和みの光
忘れたころに見上げれば
こころがすっと
かるく...
暦の上では
中秋の名月
ふと思い出して
帰り道に見上げてみる
タイミングが悪かったのか
夜空は雲が一杯
かろうじて空の色が
仄かに光を滲ませている
それは一瞬の
雲の切れ間
真丸に
輝きを放って
瞳の中に飛び込んだ
再び雲の向こうに
そっと姿を消し...
日中は夏の陽射し
山の木々の青さが映える
夕暮れを過ぎるころ
虫たちが鳴き始め
暮れた空を見上げれば
灰色は深い紺に変わる
いつしか
優しくカーテンが揺れ
涼やかな夜の始まりに
ようやく気付く
心穏やかになる
風の贈り物