2011.5.22.山に降る雨
- カテゴリ: 日記
- 2011/05/23 05:14:20
色合いの所為だろうか
薄暗い空の下で
木々の緑が蒼く見える
何かを待っているのだろうか
風の運ぶ雲の下で
じっと風を受けている
足元では
燕が低く飛び
小川では
蛙が鳴き始める
雨が近いのだろう
雲の色は段々と
灰色を濃くしている
不意に風が吹けば
...
色合いの所為だろうか
薄暗い空の下で
木々の緑が蒼く見える
何かを待っているのだろうか
風の運ぶ雲の下で
じっと風を受けている
足元では
燕が低く飛び
小川では
蛙が鳴き始める
雨が近いのだろう
雲の色は段々と
灰色を濃くしている
不意に風が吹けば
...
出掛けようとしたら
毛並みがしゃがんでいた
階段の踊り場
近付くと上に逃げていく
どこから来たのだろう
降りられなくなったのか
悲しそうに鳴いている
そっと抱き上げると
緊張しているのが分かる
外に連れて行くと
跳び下りて走り出した
夕方が
余りにも明るくて
暗くなる頃には
結構な時間になっている
カタカタと
机に向かっていると
グワグワグワグワ
夜の風に乗って
蛙の合唱が届けられる
いつの間に
こんな季節になったのだろう
静まっていた世界に
一斉に広がり
弛まない音で
全体...
いつもの時間
いつもの道
遠くの知り合いを
間近で見つける
言葉を交わし
別れるだけの
ほんの短い間のことが
じんわり心を喜ばせる
いつもの時間の
同じ場所で
同じ筈なのに
違うことがある
不思議で嬉しい
出逢いの交差点
サアアアア
と
木の葉の囁きが
ピュルルルル
ピチチチチ
と
鳥たちのお喋りが
穏やかな風に乗って
朝日に照らされる
済んだ空気いっぱいに広がる
世界が
優しさに包まれる