Nicotto Town


人に優しく


愛と平和を

もったいない

「必ず、あなたはなおって、ぼくのお嫁さんになるんだ。どんなに長くかかっても、必ずなおってくれなければ困る。しかし、なおらなければなおらないで、ぼくは一生他のひととは結婚しませんよ」

信夫は初めて自分の想いをふじ子に告げることができた。

そしてほんとうに、この可憐なふじ子以外のだれとも結婚...

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崇拝

彼女はくるりと向うをむいて、窓にもたれた。

「ほんとに、わたし、そんな女じゃないの。わたし知っててよ、あなたがわたしのことを、悪く思ってらっしゃることぐらい」

「僕が?」

「そう、あなたが……あなたがよ」

「僕が?」と、わたしは悲しげに繰返した。

そしてわたしの胸は、う...

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よかった

最後、ごめんなさいと言ったあと、少年は一段と激しく泣きじゃくり、涙と鼻水でマスターのシャツを濡らした。

背中を撫でながら何度もマスターは、「いいんだよ、謝らなくてもいいんだよ」と繰り返したが、その口調の優しさがいっそう少年を悲しくさせ、涙をあふれさせた。

「で、お金は何に使ったんだい?」...

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いつまででも

ベッポはじっくりと考えるのです。

そしてこたえるまでもないと思うと、だまっています。

でも答えがひつようなときには、どうこたえるべきか、ようく考えます。

そしてときには二時間も、場合によってはまる一日考えてから、やおら返事をします。

でもそのときにはもちろんあいては、じぶんが...

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踏むがいい

司祭は足をあげた。

足に鈍い重い痛みを感じた。

それは形だけのことではなかった。

自分は今、自分の生涯の中で最も美しいと思ってきたもの、最も聖らかと信じたもの、最も人間の理想と夢にみたされたものを踏む。

この足の痛み。

その時、踏むがいいと銅版のあの人は司祭にむかって言...

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