2011.3.29.朝
- カテゴリ: 日記
- 2011/03/29 06:25:21
山の向こうに隠れたまま
静かに夜を掃(はら)っていく
覆っていた深い青が
いつしか白さを増し
その足元が
うっすらと赤みを帯びたとき
さっと射しこむ
金色の光
一日の始まりが
穏やかに告げられます
山の向こうに隠れたまま
静かに夜を掃(はら)っていく
覆っていた深い青が
いつしか白さを増し
その足元が
うっすらと赤みを帯びたとき
さっと射しこむ
金色の光
一日の始まりが
穏やかに告げられます
通りかかったその人は
懐かしそうに見つめていた
「私も息子も 孫も通いました」 と
その人は言った
「五十年も前の話ですよ」 とも
その人は言った
大樹となったイチョウは
今は少し傾いているけれど
その頃から
見守っていたのだろう
今年の秋にもまた
沢山の葉...
坂道を登ると
校舎が見える
白い壁が空の色を
はっきりと引き立て
青と白とのコントラストは
眺める者を飽きさせない
約束の時間を待つ間
目線を遠く送ってみる
風が運ぶ
小さな雲
陽射しを遮るのは
大きな雲だけれど
それもまた
風に乗って
一時も...
抜けるような
という言葉が
頭をよぎる
少しだけ
冬の色を残している山と
その向こうに広がる
曇りのない空
どこまでも
透き通る色をして
映る世界を
たった一つに染めていく
風は少し冷たいけれど
不思議と心地良い
春を待つ景色の中
大きいじょうろ
小さいじょうろ
声をかけるとかけよって
はりきって水を汲む子ども達
一つ大きくなったよと
両手でしっかり支えながら
こっちはまだだよ
もうおわったよと
見ているだけでも
賑やかな花壇
水をたっぷり吸い込んで
明日に元気を繋ぎます。