Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



硝煙と静寂

街の隅、古びたカウンターに置かれたグラスの中で
琥珀色の液体が、過激な主義主張を飲み込んでいく。窓の外では、「正義」を冠した声が響く。
それは揺るぎない「原理」の名を借りた、冷たい風だ。
世界を一つの色に染め上げようとする、あまりに純粋で、あまりに鋭い意志。しかし、その純粋さが通り過ぎた後には
いつ...

>> 続きを読む


星の降る街Ⅱ

街の灯りは死に絶え
夜の淵だけが呼吸している
バーボンの氷が溶ける音さえ
この静寂には、いささか騒がしすぎる空を見上げれば
無数の星が、冷ややかな弾丸となって降り注ぐ
それは願いを叶えるための光じゃない
ただ、行き場を失った魂の燃え滓だ「綺麗だね」
隣で誰かが呟いたとしても
俺はただ、煙草の煙でその...

>> 続きを読む


星の降る街

星の降る街、真夜中、0時20分。
グラスの底に残った琥珀色の液体が、都会の冷たい光を反射して揺れている。
この街の星は、空から降るものではない。
ビル群のネオンが、濡れたアスファルトに砕け散っているだけだ。誰かを待つ時間は、時計の針の音だけが支配している。
天井を見上げても、答えは見つからない。
手...

>> 続きを読む


迎撃:サイレンサーの沈黙

向こうからやってくるのは 制御不能の暴走列車
「察しろ」「許せ」「受け止めろ」
手垢のついた 湿った感情(弾丸)をバラ撒きながら。だが こっちの土俵に上げる必要はねえ。
熱狂には 氷のような微笑みを。
罵声には 空っぽのグラスを。「……そうですか」
その五文字は 世界で最...

>> 続きを読む


終幕

お前は、よくやった。
荒れ狂う感情の嵐の中、
誰かを傷つけず、自分を安売りせず、
たった独りで、その矜持を握りしめて立ち続けた。他人に機嫌を取らせなかったその孤独は、
冷たい石ではなく、お前が自分を裏切らなかった「証」だ。
迷惑をかけまいと歯を食いしばったその痛みこそが、
お前がまだ、気高い人間であ...

>> 続きを読む





Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.