遠くの山で
鳥のさえずり
朝もやの中
目をこすりながら
外に出て
冷たく湿った空気を
感じる
夜がまだ明けきれぬ頃
パジャマ姿に
ビーチサンダル
ばあちゃんは
もう起きていて
畑から
歩いてくる
おー起きたのか
と朝のあいさつ
わたしは
うん
と答える
ばあちゃんの手には
泥だらけの人参
ばあ...
真実と事実と虚構と幻
遠くの山で
鳥のさえずり
朝もやの中
目をこすりながら
外に出て
冷たく湿った空気を
感じる
夜がまだ明けきれぬ頃
パジャマ姿に
ビーチサンダル
ばあちゃんは
もう起きていて
畑から
歩いてくる
おー起きたのか
と朝のあいさつ
わたしは
うん
と答える
ばあちゃんの手には
泥だらけの人参
ばあ...
ぬかるんだ地面
木と草と水
泥だらけの足で歩く
小高い丘を登り
陽は沈み
やがて夜
空には星
丘の一番高いところで
ひざを抱え
まわりを眺める
そこから眺めると
そらに浮かんでいることが感じられる
ぐるぐるまわる宇宙
ちょっとくらくらする
また立ち上がり
丘をくだる
ちょっと駆け足になる
ちょっと息...
いつか
ふっと消えて
なくなるのかな
ときどきそんなことを考える
確実にいつかは
消えるんだけど・・・
消えたときに残るのは
未練と執着
逃げ出したい衝動か
何かの期待か
不安なのか
からだは
灰になり
土になり
わたしでなくなる
わたしがなくなるのかな
まあいいかっ・・・
こたえはいり...
あなたは
あさ
泣きながら家を出る
わたしに余裕があれば
ぎゅ~っとできるのに
それができず
いつも後悔
強くなってね
歩く姿を見送り
遠くからくる車をやりすごすのに
ずっと待っているあなたを見ている
やっと道を渡り
あなたは振り返り
遠くから手を振る
あなたは
あさ
公園に行きたいと
わたしの手...
銀色の水面
きらきらひかる
水面に浮かび
顔を沈めて
底を見る
水面にひろがる髪
水の中は
透きとおり
底までみえる
魚もいない
両腕で水をかいて
潜って潜って
底につく
岩だらけだが
あたたかい世界
水の感触も抵抗もない
泳いでみる
空を飛んでいるようだ
誰もいない世界
なにかの気配さえない
ある...