【アリスサークル/書き置き】2
- カテゴリ: 自作小説
- 2013/02/01 18:47:59
# - 吸血鬼と時計屋さんの最期。
————死んだ
また、死んだ
何度目だろう、この上も下も右も左もわからない暗闇を意味も無く漂うのは。
なんで死んだんだっけ
わたしはいったいなにで だれで
もう嫌だと思ったんだ誰かを殺すのは誰かを恨み 憎み 妬...
未来日記所有者14thの日記。
その日の出来事が「全て」小説のように綴られている。
しかし一日一回しか未来が更新されないので、大まかな事しか解らず精密さに欠けイレギュラーに弱い。
# - 吸血鬼と時計屋さんの最期。
————死んだ
また、死んだ
何度目だろう、この上も下も右も左もわからない暗闇を意味も無く漂うのは。
なんで死んだんだっけ
わたしはいったいなにで だれで
もう嫌だと思ったんだ誰かを殺すのは誰かを恨み 憎み 妬...
Story - 2 / 9
いっそわかりやすく弱音を吐いてくれれば、僕だって少しはわかろうと思ったのに。君がそれ以上近づいてほしくないなら僕だって近寄らない。なのにわかりやすく寂しそうにするから傍に居ようとすると、君は僕からすり抜けて行く。
君に今まで嘘を吐いてきた僕だけど、君が吐いた...
# - 名もなき時間(とき)のティータイム。
「——みんな揃った?」「僕は居るよ」「俺も居るぜ」「私も居るわ」「フランもー!」「……、」「俺も今着きました」「おや、みなさん雁首そろえて今日はどうかなさったんですか?」「俺が訊きたいね」「あ、みな...
Story - 2 / 8
下半身不随になってベッドから動く事も出来ない乾が昨日しようとしていたことはやっぱりわからなかった。虎崎さんから後で電話で訊いた話だ。
——乾は治るのか。治らないのか。そもそも治る見込みも無いから、僕は傍に居るだけで良いと言われたのか。...
Story - 2 / 7
誰かを呪うのは簡単だ。でも、救うのは、どうして大変なんだろう。
*
外れてしまったネジを回収するなら話は早い。僕は血眼になって探したに違いない。
やがて落ち着いた乾に背を向けて、僕にパイプ椅子を勧めてくれた虎崎さんは一昨日のように乾のベッドに腰を降ろしてティッシュを...