――ピアノしかない部屋で育った人間は、 ピアノが上手くなるんだ。……それと一緒だよ。
君はそう言って笑った。
*
いつも、どこかで人が生まれてくる。いつも、どこかで人が死んでいく。増える比率に減る比率。吊り合ってなどいるわけがなくて、人はど...
未来日記所有者14thの日記。
その日の出来事が「全て」小説のように綴られている。
しかし一日一回しか未来が更新されないので、大まかな事しか解らず精密さに欠けイレギュラーに弱い。
――ピアノしかない部屋で育った人間は、 ピアノが上手くなるんだ。……それと一緒だよ。
君はそう言って笑った。
*
いつも、どこかで人が生まれてくる。いつも、どこかで人が死んでいく。増える比率に減る比率。吊り合ってなどいるわけがなくて、人はど...
三つほど出てましたっけ。
テストがようやく落ち着いて、点数も安定していたから改めて三つ潰し、新しいのを一つ作りたいなーと計画中です( ^ω^)
一つ目 →ReaL / LiE←
二つ目 まじない系(件の「星と闇と」を原案に)
三つ目 しにがみのタロットカード。 を建...
Story - 1 / 5
再び、沈黙。まず私は、自分の耳を疑うことにした。これは間違いではないと、警鐘を鳴らすように告げる心の中のもう一人。しかし私は無意識に、
「……面白い冗談だね、ワトソン君。しかし笑えない」
出したばかりの本を、教科書でぎゅうぎゅうに...
Story - 1 / 4
――沈黙。
思わず由貴から逸らして、しばらく彼方此方をうろついた視線は鞄から本を取り出す自らの手を追った。まだ読んでもいない後ろのほうのページを意味も無く開いて閉じる。
「……由貴くん、母さん嘘は良くないと思うんだ」
苦心したあげく...
Story - 1 / 3
独特の温さが、冷やされきった髪と頬を撫でた。教室の後ろのドアから入ると、まだまだ人は少なかった。私を入れて5、6人しかいないクラスメイトたちは、扉をあけた私を景色の一部のようにスルーして各々の世界に閉じこもっている。無論、私も同じに。話せば人並みに気さくだと自負する私に...