【第4話】青空の行方~ゆくえ~
- カテゴリ: 自作小説
- 2021/08/14 15:25:29
「でもさあ… 富岳ってなんであの時点まで、班分け選手権の残存部隊にいたんだ?」「え?なんでさ…?ああ、俺のことは一平って呼んでくれよ」明日からの林間合宿、2食分の食材を仕入れるため、放課後に暇を持て余している拓海、富岳一平、そして宝生結衣の3人が学校近くのスーパーでメモを...
なんでも思いついたことを書いてます^^
「でもさあ… 富岳ってなんであの時点まで、班分け選手権の残存部隊にいたんだ?」「え?なんでさ…?ああ、俺のことは一平って呼んでくれよ」明日からの林間合宿、2食分の食材を仕入れるため、放課後に暇を持て余している拓海、富岳一平、そして宝生結衣の3人が学校近くのスーパーでメモを...
「さぁ、いよいよ2年生最初のイベント、林間合宿が来週に迫ってきましたね。てなわけで今日のホームルームは、合宿の班分けをやります!じゃあ、適当に別れちゃってください!1班8名、男女各4名の混合で、合計4班だからそのへんはうまくやってね!」槇原先生がそう言って両手を胸の前で、ぱんっと叩く。
天使坂高校は...
「はいはい。みんな座って!席は自由だから近くの席にね!」黒い表紙の出席簿を軽く胸の前で振って、槇原めぐみ先生がざわついている教室にピリっとした指示を出す。
『なぁ、どうしたん?みんな素直じゃね?』座っていない数人の中にいた拓海が、座った沙也加に小声で尋ねる。沙也加は無理やり拓海の左腕を掴んで、自分の...
「だからっ! お前のせいで寝坊したんだからなっ!」「バカ言わないでよっ 面白いマンガ見つけたからって、夜中の1時に電話してくるあんたが悪いんでしょうがっ」「う… まあそれは認める。でも、その後届いた朝刊の記事まで持ち出して『これって変だよね』って俺との会話を引っ張ったのはお前じゃねーか...
「だからあ あっち行けって言ってるじゃないか」「いえ、なんだか耳が遠くなっちゃったのかな…先輩が何言ってるかわかりませんっ」「私も耳が遠くなったみたい… だから遠慮せずに、思う存分お話しくださいな」「しずかさんまでですかっ」着信するスマホを沙也加から受け取り、ふと顔上げる...