柔くしなやかな月の下で
- カテゴリ: 自作小説
- 2024/04/06 19:20:22
第十九章
静けさの中煙まみれになった部屋に私は「リム君、月でも見ようか」と声を掛け、「良いですね…」と少しばかり落ち着きを取り戻した様に感じた彼は私の手を握ったまま、「ベランダへ出ましょうか…」と私を誘う。「そうだね」と彼へと返事を返し、この間買ってきた男性用のスリッパへ...
精神的な疾患を持ってる私の気楽に気楽に生きたい願望です~!
ちょこちょこ愚痴も入りますが、嫌な思いをされる方がいたらすみません><
第十九章
静けさの中煙まみれになった部屋に私は「リム君、月でも見ようか」と声を掛け、「良いですね…」と少しばかり落ち着きを取り戻した様に感じた彼は私の手を握ったまま、「ベランダへ出ましょうか…」と私を誘う。「そうだね」と彼へと返事を返し、この間買ってきた男性用のスリッパへ...
第十八章
マンション近くに着いた私はいつもの様に帰宅の道で、十月になっていた空を見上げ月はないかな、なんて思いながら暗くなり始めていた夜空を見つめる。それと同時に自分の部屋の電気も確認し、付いていない事にも慣れたが帰っているだろう彼へと「まだ、気を遣っているんだな」といつもの様に暗い部屋へと目を向け...
第十七章
今日は大分余裕をもって出社したため、会社には殆ど人はまだ居なかった。「煙草でも吸うかな…」と私は薄手のコートのまま喫煙所へと向かった。煙草を吸っている間、少し頭を空っぽにし、ただぼんやりと吸っていた様に思う。一人きりの喫煙所はとても広く感じたが、私にとっては居心地が良かった。...
第十六章
朝、起きた時にはリム君はいつもの様にキッチンに立って、朝食を作ってくれていた。「…おはよ」と寝惚けたままリム君へと声を掛ける。「おはようございます!すずさん!」と何となく昨日キスを交わした様な彼はいつも通りだった。「夢か…」ぼーっとしながら掛布団から出て、煙草へ...
第十五章
「はぁ…長風呂になっちゃった、ごめんね?」と私が出てくるとリム君は眠ってしまっていた。私は彼を起こさない様に、メイクルームへと移動しスキンケアを済ませた。軽めの香水も纏いながら、私はリビングへと行き眠ってしまったリム君の隣に座り頭を撫でた。一緒に眠りに付いたあの日から、私達は...