Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

勿忘草によせて

風のひかる うららかな昼
牧場のすみに 小さき碧(あお)のひと群れ
あかるい空のしたで ひっそりと
それは誰も知らぬ ちいさな夢の形をしていた私は手折ることをためらふ
その青が あまりに淡く あまりに脆く
時を止めてしまふやうに思はれたから
ちぎれた雲の ひとかけらみたいに貴方は言つた 「忘れないで...

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似非の正義2

男が立ち上がり、俺の肩を掴もうとしたその時、奴の懐から一通の封筒が滑り落ちた。湿ったアスファルトの上で、中身が露わになる。それは、奴が先ほどまで「不浄な悪」と断じていた組織の、裏印が入った分厚い札束だった。「これは……違う、これは調査の、その…&hellip...

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似非の正義

雨の舗道に、安い正義が溢れている。
奴らは高い演台に立ち、抜き身の言葉を振りかぶる。
その切っ先が、誰の血を求めるのかも知らずに。「正解」という名の、錆びついたドス。
それを大上段に構え、振り下ろす。
返り血を浴びぬよう、安全な画面の裏側で。俺はバーボンを口に含み、
その茶番を、ただの雑音として飲み...

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今日のお題 眠り姫は笑わない 或る古い物語へ

Ⅰ窓のそとは うすもも色のゆうぐれ
ひくく ひくく 風が鳴ってゐる
ぼくは 古い手帳を閉じて
あをざめた星が ともるのを待っているしづかな部屋の かげのなかで
眠り姫は けふもわらはない
その睫毛(まつげ)に ひかりがふれても
その唇(くちびる)に あしたの予感がゆれても姫はただ 失はれたものの名前...

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皐月の港、あるいは追憶の灯

五月の風は 塩の香りをはこんで
坂道をのぼり この静かな丘にたどりつく
白い十字架のむこう ひろがる港には
名も知らぬ船たちが わかれの汽笛をひびかせ
空の青に かすかな亀裂をのこしていくわたしは 錆びた鉄柵に手をかけ
遠い異国の名が刻まれた 石の肌をみつめる
かつてここで 誰かが抱いた郷愁(ノスタ...

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