黒猫目日記97 (星のカケラと時の少女)
- カテゴリ: 日記
- 2013/09/05 22:16:47
久しぶりに茶店の団子でも買い求めようと思って出かければ街はすっかり様変わりしておった。
広場は巨大な天球儀が据えられ天空に置かれた時計が何処かの時を刻んでいる。
この天球儀は「天球時計」と云うそうな。
そう言えば先だって何やら手紙が届いておった。
どうやらこの「天球時計」は時間に何がしかの影響力が...
久しぶりに茶店の団子でも買い求めようと思って出かければ街はすっかり様変わりしておった。
広場は巨大な天球儀が据えられ天空に置かれた時計が何処かの時を刻んでいる。
この天球儀は「天球時計」と云うそうな。
そう言えば先だって何やら手紙が届いておった。
どうやらこの「天球時計」は時間に何がしかの影響力が...
盆踊りも終わり賑やかな夏が終わった。
金魚すくいの屋台も引き上げられる事となったと云うので最後に掬い収めをした。
この夏中随分と掬いまくった物じゃ。
一度に100匹近く掬う上に錦鯉まで入って居るので器は金魚で山盛りじゃ。
時折放り込み損ねて器の手前にぼちゃんと落っことしてしまうこともあった。
さ...
世間一般にはお盆にはご先祖様が里帰りなされるものだが、やはりこの街でもそれは同じようじゃ。
いつものように夕飯のおかずを釣りにゆくと変わった竿が置いてあった。
『ご先祖とっておきの釣竿』?親父殿なんじゃこれは(´?_?`)
「いえね、あっしのご先祖様があの世から祭り見物に帰ってきてるん...
姫の里帰りに準じてそれがしも暫しお休みを頂戴した。
ジリジリと炙られるような日差しと暑さに辟易しながらも幾多の山を越えてようやく里に帰り着いた。
世間様ではお盆の時節、それがしもご先祖様の墓に手を合わせて、
不甲斐ない子孫なれどどうか無事お勤めが果たせますよう見守りくだされと心の中で一心不乱にお願...
「金魚すくいの星」なる地より来られた金魚娘殿は金魚すくいの楽しさを世界に広めるべく日々、修行に励まれて居られるとか。
流石その道を極めんとする方の行いは実に見上げた物で御座る。
その、金魚娘殿が楽しいと太鼓判を押したこの街の金魚すくいをそれがしもやらせて頂いた。
なになに、金魚の色によって点数が違...