柔くしなやかな月の下で
- カテゴリ: 自作小説
- 2024/03/10 23:09:16
第九章
彼は、少し苦笑いしつつ色々と話してくれた。元々はbarで働いていた事、そこで知り合った女性に恋をしていた事、その女性がセックス依存症だった事、そして彼はその女性の性の捌け口にされていた事…。彼は話しながら涙を何度も我慢している様子で、「すみません…お水を頂けますか...
精神的な疾患を持ってる私の気楽に気楽に生きたい願望です~!
ちょこちょこ愚痴も入りますが、嫌な思いをされる方がいたらすみません><
第九章
彼は、少し苦笑いしつつ色々と話してくれた。元々はbarで働いていた事、そこで知り合った女性に恋をしていた事、その女性がセックス依存症だった事、そして彼はその女性の性の捌け口にされていた事…。彼は話しながら涙を何度も我慢している様子で、「すみません…お水を頂けますか...
第八章
私は取り敢えず、部屋着へと着替える為「着替えて来るね」そう伝えて寝室へと入って行った。壁越しに、「すずさん、何か飲み物入れましょうか?」と尋ねられ、「白湯を入れてくれる?」とお願いした。「分かりました!ケトル使っても大丈夫ですか?」と聞き返され、私は、「大丈夫よ」と答えた。白湯を入れて貰って...
第七章
デスクに戻る前に、私はまた珈琲を淹れ仕事へと集中しよと思った。珈琲を淹れながら「リム君…部屋に居てくれてるかな…」なんて事を考えている内に珈琲は淹れ終っていた。私は珈琲片手にデスクへと戻り、ほぼ人の居ない社内で伸びをし、「さて、やりますか」と呟きリム君の事を頭から...
第六章
いつもの事だが、午後の仕事へと集中し始めると私はあっという間に17時を廻る頃に、一息つく事が出来る。その間、15時に十分毎の休憩はあるのに、何故か、毎回気が付くと17時なのである。溝口は15時の休憩時には私に声を掛けなかった。溝口なりの優しさなのかもしれないのだが。17時はこの会社の定時でも...
第五章
私は、リム君お手製のサンドイッチを食べる為、屋上へと行く事にした。屋上には疎らに人がいて、お昼を食べていた。少し寒い時期だったが、今日は天気が良い。花壇の縁に腰かけて、空を仰ぐ。まだ、暖かいや、なんて思いバッグからサンドイッチを取り出す。「いただきます」小さく呟いて、私は綺麗な黄色の花柄のハ...