時の精タイムゼロ(5)
- カテゴリ: 自作小説
- 2016/12/25 16:20:04
空間から現れたチクタクの針は3本が重なっている。時針、分針、秒針の3本が回転するように出来ている。
「ご主人様。秒針をお使い下さい。」
時夫は、秒針を180度回転させて次元の壁に向けた。
「ルパッチデクール!」
秒針の先から、ドロドロとした接着剤のようなものが放出され次元の穴をふさごうとした...
(お願い:この作品はポプラ社小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等ニフティに帰属する部分は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)
空間から現れたチクタクの針は3本が重なっている。時針、分針、秒針の3本が回転するように出来ている。
「ご主人様。秒針をお使い下さい。」
時夫は、秒針を180度回転させて次元の壁に向けた。
「ルパッチデクール!」
秒針の先から、ドロドロとした接着剤のようなものが放出され次元の穴をふさごうとした...
蓋に0と刻印された金の懐中時計がレインボー七色に輝き光が回転し始めた。
「ご主人様。時の精のタイムゼロで御座います。」
時夫は、懐中時計が喋ったので驚いたが、その声を何故か前にも聞いたような気がした。
「ご主人様。魂は星に転生する時に記憶を失ってしまいますが、私はご主人様と幾度の冒険をして来ま...
時夫と美代子はおじいさんとまた来る約束をして太古堂の扉を閉めた。
時夫は金の懐中時計を首に掛けてみた。
「時夫くん、それすごく似合うわよ。」
「これを見た時、懐かしい気がしたんだ。」
「へぇー。縁があるのかな。」
美代子は不思議そうに見つめている。
ギャギャギャーーー!!!
突然、車道...
時夫は、両側にさまざまな骨董が並ぶ狭い通路を奥に進んだ。
つきあたりの棚に古い本が倒れていてその本と本の間の見えにくい所に古い懐中時計が置かれていた。
時夫はその懐中時計を手に取ってみた。ずっしりとした重さがあり金色の鎖が付いている。しっかりしたつくりで金で出来ているのかなと思った。金色の蓋が閉...
ゴーン・・・ゴーン・・・ゴーン・・・
軽快な音楽とともにショッピングモールのカラクリ時計が動き出した。ピエロが玉乗りをしながらぐるぐる回転している。街は夕暮れ時の柔らかい日差しに包まれ多くの人が行きかっていた。
「時夫くん、新しく出来たショッピングモールはどんなかな。」
おしゃれな服を着た可愛...