Nicotto Town



続 パパのしあわせ   7

--------これはフィクションです----------

ちがっていてほしい・・・・・・

心で願っても 変わるはずのないのは わかっていた。

パパのお姉さんが 亡くなったのは 27歳

スキルス胃癌

緩和ケアなどという言葉は存在しなかった

最後まで 痛みに苦しみながら 逝った

パパは ...

>> 続きを読む


続 パパのしあわせ   6

-------これはフィクションです-----------

ゆらゆらと揺れている 水溜り

それは かげろう

いつまでも たどりつけない

真実は 他のところにあった。

パパが マンモグラフィーを撮ったのと 同時期に

Cさんも 胃の検査をしていたの。

パパがしたのと 同じこと Cさんも・・...

>> 続きを読む


続 パパのしあわせ   5

------これはフィクションです------------

見えているものが 必ずしも ほんとうのこととはかぎらない

最後のひとかけら 

そう思ったものも 最後の真実ではなかった。

水底に沈む 水晶のかけら

取ろうとして 手を伸ばしたら 届かない

河の底は まだまだ 下にある

真夏の水...

>> 続きを読む


続 パパのしあわせ   4

-----これはフィクションです----------

パパの記憶を私の中に移設していくにつれ

私の中に パパの人格が形成されていく。

私は私として生きながら、パパの思考体系も保持する

二重人格ということになるのだけれど

病気の乖離性人格障害とはちがって

自分で はっきりと認識し コントロ...

>> 続きを読む


続 パパのしあわせ   3

------これはフィクションです---------

パパのベッドの横に もうひとつ ベッドを並べて

睡眠誘導剤を処方され 横になる。

ノンレム睡眠に入ったところで 頭の後ろから 

電極を差し込む。

パパの記憶が 流れ込んでくる。

パパが眠ると ガーディアンも眠る。

封印された記憶も全...

>> 続きを読む






Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.