続 パパのしあわせ 7
- カテゴリ: 自作小説
- 2011/01/13 01:44:13
--------これはフィクションです----------
ちがっていてほしい・・・・・・
心で願っても 変わるはずのないのは わかっていた。
パパのお姉さんが 亡くなったのは 27歳
スキルス胃癌
緩和ケアなどという言葉は存在しなかった
最後まで 痛みに苦しみながら 逝った
パパは ...
--------これはフィクションです----------
ちがっていてほしい・・・・・・
心で願っても 変わるはずのないのは わかっていた。
パパのお姉さんが 亡くなったのは 27歳
スキルス胃癌
緩和ケアなどという言葉は存在しなかった
最後まで 痛みに苦しみながら 逝った
パパは ...
-------これはフィクションです-----------
ゆらゆらと揺れている 水溜り
それは かげろう
いつまでも たどりつけない
真実は 他のところにあった。
パパが マンモグラフィーを撮ったのと 同時期に
Cさんも 胃の検査をしていたの。
パパがしたのと 同じこと Cさんも・・...
------これはフィクションです------------
見えているものが 必ずしも ほんとうのこととはかぎらない
最後のひとかけら
そう思ったものも 最後の真実ではなかった。
水底に沈む 水晶のかけら
取ろうとして 手を伸ばしたら 届かない
河の底は まだまだ 下にある
真夏の水...
-----これはフィクションです----------
パパの記憶を私の中に移設していくにつれ
私の中に パパの人格が形成されていく。
私は私として生きながら、パパの思考体系も保持する
二重人格ということになるのだけれど
病気の乖離性人格障害とはちがって
自分で はっきりと認識し コントロ...
------これはフィクションです---------
パパのベッドの横に もうひとつ ベッドを並べて
睡眠誘導剤を処方され 横になる。
ノンレム睡眠に入ったところで 頭の後ろから
電極を差し込む。
パパの記憶が 流れ込んでくる。
パパが眠ると ガーディアンも眠る。
封印された記憶も全...