モグラ・・・その11
- カテゴリ: 小説/詩
- 2015/08/23 23:00:51
久々「森の家」に戻って来たサンちゃん
次は何が待ち受けているんでしょう
「こんちわぁ~」
大きな声をあげてサンちゃんは入口の扉を開けた
勝手口から入ろうとしたけど
まぁモグラもここから入った事だしと後に続いた
「サンちゃ~ん、久しぶり」
美しいトーンの響き
本物だ
本物のヴィーナスだ
サン...
久々「森の家」に戻って来たサンちゃん
次は何が待ち受けているんでしょう
「こんちわぁ~」
大きな声をあげてサンちゃんは入口の扉を開けた
勝手口から入ろうとしたけど
まぁモグラもここから入った事だしと後に続いた
「サンちゃ~ん、久しぶり」
美しいトーンの響き
本物だ
本物のヴィーナスだ
サン...
蚊取りブタって今の必需品かな
ここでゲット
夏の終わりに聞きたい曲・・・?
かすかな記憶の中の曲・・・
門あさ美さんの「Season」
やっぱ思い出は海でしょう!
山で星も見ていましたが
甘酸っぱい思い出は海
海水は塩辛いはずなんですけどね
波の音とハートの鼓動は共鳴するんですよね
焼けた...
そう、お中元の話し・・・
ずしっと重たい長い箱が届いた
差出人はモグラ
期待を込めて包みを解く
箱を空けようとしたら
手紙が張り付いていた
「サンちゃんへ」
これって懐かしいヴィーナスの字だ
字は容姿を現す?
いやいや、とてもきれいな字だ
モグラの象形文字とは訳が違う
封筒から手紙を出し読...
「大変で~す」と
サンちゃんは一気に水を飲干した
「なな夏子さんが
笑ったんです、声も出ました」
「そうか・・・
私も絵をみてそろそろかなって思っていたんだ」
そう言ってモグラは
笑顔のヴィーナスとハイタッチを交わす
ついでに僕もとビーナスに向かって
タッチのつもりでパーの手を伸ばした
が...
向日葵の花が燃えている
それは夏のさわやかな炎
その黄色の絨毯の上で
私はあなたと燃えていく
ああ
青い空だ
こんなにも
青い空だ
金の光が
暑い風と戯れている
夏の終わりを
告げに来た秋の神にそっと背を向ける
もう少しだけ
あと少しだけ下さい
この大切な時間を
私達の為だけに
...