気が付くと君はいつも僕から離れているので 癇癪を起こした僕は 距離を糸のようにたぐり寄せ それを丸めてポケットに隠してしまった すると君が困ったように現われ いつものように首をかしげた しばらく見詰め合っていたが 話をしようとすると声が出ない 大声で叫んでみても口がパクパク...
昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神
気が付くと君はいつも僕から離れているので 癇癪を起こした僕は 距離を糸のようにたぐり寄せ それを丸めてポケットに隠してしまった すると君が困ったように現われ いつものように首をかしげた しばらく見詰め合っていたが 話をしようとすると声が出ない 大声で叫んでみても口がパクパク...
空虚の中に生れ落ち
荒れ果てた世界に生きる子供よ
孤独でいることを覚えなさい
暗闇の中に一筋の道を
道を見つけるすべを学びなさい
誰がおまえのためにいてくれるのだろう
誰がおまえを慰め気づかってくれるのだろう
孤独でいることを覚えなさい
自分で自分の友となるす...
時が経ち、黙契が空に充満する 暗い甲板、切り裂く稲妻、吹きつける強風、荒れ狂う大海 獣たちは熱い息を吐いて僕を見詰める 暗闇のどこを刺せば血は流れるのか 曇天のどこに死は匿われているのか
船は進む 巨木のように 流木 水に浸る都市が虚ろに呟く ワタシダ・・・ソレハワタシダ ...
まるで、鎌田行進曲の「階段落ち」のように
酔って踏み外した駅の階段
あまりに、見事にすべり落ちていく様子を見て
世の中にはこういう人もいるのね
と感心、いや、やっぱり呆れたと君は思った
こんな人と二度と会うことはないだろう
そうとも思ったそうだ 雨水が二人の間を天の川のように流れていたし...
「わぁ、きれい!海が燃えているわ!」 「あなたはこんなきれいな夕日が見えるところで育ったのね!」 天気が良ければ夕日はいつも見える しかし、季節や風次第で海の表情は異なる 「そんなこと考えたこともなかった!」 周りの全てを強烈な赤に染めていく夕焼けは好きだ 恥ずかしそうに静かに沈...