第四十三章
すっかりと夜も更けて来た頃、少し肌寒くなって来た様に感じた私は…「肇さん?帰ろうか」と声を掛けた。…「うん…」そう答えてくれる彼の手は少し震えていた。…ここからだと1時間程は掛かるであろう場所へと来てしまった。…「肇さ...
精神的な疾患を持ってる私の気楽に気楽に生きたい願望です~!
ちょこちょこ愚痴も入りますが、嫌な思いをされる方がいたらすみません><
第四十三章
すっかりと夜も更けて来た頃、少し肌寒くなって来た様に感じた私は…「肇さん?帰ろうか」と声を掛けた。…「うん…」そう答えてくれる彼の手は少し震えていた。…ここからだと1時間程は掛かるであろう場所へと来てしまった。…「肇さ...
第四十二章
海沿いでも寄りながら帰ろう…そう思った私は大分遠回りにはなるが、海沿いへと車を走らせる事にした。ほんの少し窓を開けていた事もあって、潮の香りがする。少しだけ波の音でも聞こう…そう思った私は車を停める事にした。波の音が心地良い…そう思い私は車を降り...
第四十一章
不動産へと入るなり肇さんは担当の方と談笑している様に見えたが、とてもいつも通りの明るい笑顔とは程遠い笑みを携えている様にも見えた。彼は直ぐに私が来た事に気付き、「美月さん!おかえり」と声を掛けてくれた。通常とは全く違う笑顔に私は、担当の方に、…「すみません、今迄のお話とこれ...
第四十章
5日先の仕事へと取り掛かっていた頃、肇さんから連絡が来ていた。「美月さん、お疲れ様」私はすぐに携帯へと目を移し「お疲れ様、どこか良い物件あったかな?」「うん、凄く綺麗な部屋見付ける事が出来てね、僕ここが良いと思って…契約しちゃっても大丈夫かな?」「勿論、大丈夫だよ」時刻は16...
第三十九章
仕事へと集中し始めて1時間程経っただろうか…肇さんからの連絡は無く、私の中で何故か不安が過り、彼へと連絡をしてみる事にした。「肇さん?連絡ないけど、大丈夫?」と送ると、すぐに返事は返って来た。「美月さん…あいつ…奏汰がバイト先に来て&hellip...