Nicotto Town



ネタばれ読書日記『蜘蛛女のキス』

『蜘蛛女のキス』著プイグ評価★5/5
一応あらすじ
主に二人の男の会話から成る物語。夜の監獄の暗闇で映画のあらすじを語り、時々身の上話をするうちに二人の間に信頼が生まれる。実は映画の語り手のモリーナは刑務所所長の命令で政治犯のバレンティンを篭絡するという目的があった。しかし情の深いモリーナはバレンテ...


ネタばれ読書日記「探偵レミング」

探偵レミングの災難 シュテファン・スルペツキ著
評価★1/5オーストリア出身の作家で舞台はウィーン。お人よしだがドジで小心者な探偵の話、という設定は面白いのだが、失礼だとは思うがモーツアルトが下品なジョークが大好きだったという逸話を思い出した。密輸に使われた犬を保護して犬の××...


自作小説倶楽部11月投稿

『犯罪未然』
いっそ事故に遭って約束を反故にできないかと想像したが、そんなことも無く僕は待ち合わせの喫茶店に到着してしまった。もう引き返すことは出来ない。耳の奥にこびりついた別れを告げた時の彼女の「どうして」と言う声から逃れるように足を踏み出した。がらんとした店内の壁のしみのように小薮が片隅の席に座...


自作小説倶楽部10月投稿

『路地裏の出来事』手はず通り取引を終え、酒場を出て歩きだしてすぐ路地からぬっと、腕が伸びてきた。俺の胸元に銀色に光るものが押し当てられる。 おいおい、まじかよ。 俺の仕事には予想外のトラブルは付き物だが、今回は本当に驚いた。 「静かにね。騒ぐと怪我では済まないよ」 夜の始まりのような青に墨を...


図書カードを落としただけなのだが(後編)

警察署の玄関をくぐると左側にすぐ落とし物窓口があった。図書カードを受け取りに来たことを告げると「少しお待ちください」と言われたので窓口左にあったパイプ椅子に座る。幸い入り口付近でも冷房が効いていた。奥の階段から二人がかりで自転車を運んで来る日系人らしいお兄さんたちを眺めていると右側の扉が開き、図書カ...





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