マイルスとコルトレーン
- 2013/11/10 19:53:18
非常に重たいタイトルですが、ぼくの思いこみをお許しいただき、少しだけ考えるところを書かせてください。
二人の共通点は、ジャズの歴史上もっとも重要な足跡を残したこと。
それと、聞きやすい音楽と非常に難解な音楽にも挑戦したこと。
マイルスのオリジナルコンボにロリンズではなく、コルトレーンを入れたことでファンから「どうしてあんなへたくそをいれたのか」とやじられたそうです。
でも、ラウンドミッドナイトでは、すばらしい演奏を聴かせてくれています。
カインドオブブルーでは、二人での演奏では頂点かもしれないですね。
違いでは、コルトレーンがフリージャズに、マイルスがエレクトリック、ロックサウンド(?)に傾倒していったこと。おもしろいのが、マイルスが新人発掘やら、売れ出しの名人(ハンコック、ロン・カーター、トニー、ショーターやホランド)を入れて、彼らの演奏スタイルをどんどん取り入れて新しいサウンドを切り開いていったのに対して、コルトレーンは、自分の音楽世界にメンバーを入れていった感がありますね。
ドラマーがもっとも対照的ですよね。エルビンとトニー。
重爆撃機と軽快な戦闘機。バッファローとチーターですか、エルビンのバックはドドドドーと地響きをたてながら稲妻が嵐とともにやってくる。かたやトニーは、精密な機械が時を刻みつつ、それとは別の機械が遅く、あるいは早くしかも精密に時を刻みつつ、ゆがんだ空間、ブラックホールに入ってしまう。
ふと、どうしてコルトレーンはフリージャズに傾倒してしまったかと思うことがあります。ものすごく芝らしい演奏には違いないですが、メンバー自体がいまいち。「アセンション」直前の「トランジション」では、マッコイもエルビンも最高のサポートをしているのにね。このエルビンは最高だね。
マイルスは、トニーをドラッグ癖で解雇してからディジョネットを入れて、ぼく的にはマイルス最高の演奏「ブラック・ビューティー」なのですが、このこのろのマイルスはコルトレーンに似て、むっちゃすごいですね。でも、多くの評論家が書いていますが、「アガルタ」「パンゲア」がエレクトリックの頂点みたいに書いていますが、マイルス自信の演奏は最低です。全然精細さに欠けています。この2年前の1973年のニューヨークライブとは全く違っていますね。
コルトレーンの演奏は、2種類あって、バラードに代表されるイージーな演奏と、オムのように容易に聞くことを拒むアルバムがあります。マイルスでは、キャノンボールの枯葉のように、カインドオブブルーのように聞きやすく、そしてすばらしい演奏と、ビッチェスブリューやオンザコナーのような、軽く聞き流せない深い演奏もあります。
二人の演奏、いっぱい聞いたようで、まだまだ新しい発見や新しい感動を与えてくれます。やはり、マイルスは最高ですね。コルトレーンも大好きです。
マイルスのライブを聴かれたとのこと。すばらしいですね。
Time after time は、シンディ・ローパーよりもマイルスの方がしっくりきますね。
Eva Cassidy の名演奏
http://www.youtube.com/watch?v=SMznNlfLXP4
もマイルスに近いかな。
実は両方生で聴いたことがあり、Time after timeの出だしでもう涙が出る。
どんどん変わっても、いつもマイルス。すごいよね。なんかピカソみたい。
夕闇に響くTime after time最高でした!そして、彼の登場曲はPerfect way!
コルトレーンはやっぱり至上の愛、かな。
マイルスについての常識にとらわれない、常に新しいジャズをって、なるほどです。
マイルスのファーストアルバムからすでに新しいジャズでした。1940年代の後半は、バードとガレスピーの進めていったビバップがアドリブ中心の激しい音楽から、マイルスはアレンジとメロディをクールなサウンドでとっても美しいサウンドを作ってくれました。そして、ディグやウォーキンによるハードパップ、背筋が寒くなるような「死刑台のエレベーター」とラウンド・アバウト・ミッドナイト。そして、ソゥ・ホワットで新しいジャズの可能性をコルトレーンとともに切り開き、ギル・エバンスとのオーケストラで「スケッチオブ・スペイン」でのアランフェスは、原曲を上回るようなサウンドで魅了してくれます。さらに、ドラムのトニー・ウィリアムスを加えて、「天国の階段」の躍動的な緊張感あふれるリズム。
もう、ジャズでは無くなっている「インナサイレントウエイ」、そして「ビッチェス・ブリュー」、またまたおまけに「オン・ザコナー」、「デゴイ」もすごいけど、誰かが言ってたけどマイルスに駄作はない。もちろん、1960年の後半は決して聞きやすい音楽ではないですけれど、ものすごくすごい音楽と思っています。
コルトレーンの好きなアルバムは、至上の愛の前に録音された「クレセント」の大好きです。エルビンのシンバルワーク、最高。コルトレーンのすごさい演奏は、やはりライブでしょうか。命が燃え尽きるかのような迫力、奥深さ、魂の叫びが聞こえてきます。アルバート・アイラーよりも激しい演奏家もしれないですね。
こんばんは♪
JAZZを追求していくとマイルスとコルトレーンに行き着きますね。
このふたりを上手く形容するのは、難しいのですが 自分の中では
マイルスは、常識に囚われず常に新しいJAZZを開拓した人
コルトレーンは、JAZZ(又は音楽)で演奏しえる表現を追求した人
と言ったところでしょうか?
マイルスは、皆さんの方が詳しいですが、その時代時代によって
音楽表現が、猫の目のように違っているので、初めて聴いたアルバムに
よって 印象が随分違ってきます。コルトレーンも同じですね。
マイルスのアルバムで、一番好きなのは「Four & More 」です。
カインドオブももちろん好きなアルバムですが、演奏の集中力、緊張感では
こちらの方が上のような気がします。 これは、ある人が教えてくれたのですが
マイルスが競演者に掛けるプレッシャーが、尋常では無く「お前等、気合入れて演奏しないと
ただじゃすまないぞ!」ってな感じで演奏したいたからだそうです。
共演者もトニー(コブ)や、ハンコック(エバンス)、カーター(ポール)もちろんコルトレーンも
横綱級の演奏者ばかりなんですから、演奏のポテンシャルも当然高くなるはずですよね。
コルトレーンの一番好きなアルバムは、ゆるいですがバラードです。
フリー時代や、その直前の演奏は たまーに体調の良いときに聴きますが、、、、
どうしても、疲れてしまいます。 半年くらい前に発売になった、じゅんたさんお勧めの
「Complete Live at the Sutherland Lounge 1961」(三枚組)は、なかなか良かったです。
このふたりに共通するところは、「妥協を許さない演奏」といったとことでしょうか?
こういう「男気」のある演奏は、いつ聴いてもいいですね。
カインドオブブルーでは、マイルスよりもビル・エバンスやコルトレーンの演奏が際だっているように思っています。
コルトレーンのバラードはステキなアルバムですが、ぼくのCD誰かに貸しちゃったまま行方不明になっています。
マイルスのプレステイジの録音もすばらしいです。モンクとのけんかセッションでは、違った意味での緊張感もあり楽しいです。
ロック(プログれ)からジャズを聴き始めた高校生の時
マイルスはアガルタやビッチィーズブリューをきき、割と入っていけ
コルトレーンは、マイフェバリットシングス、至上の愛等初期インパルスも夢中になりました。
が、友人から名盤といわれて聞かされた?
カインドオブブルーがどうも面白くなく、当時良さがわかりませんでした。
きっと、クッキンなんかを聴かしてもらったら、きっとハードバップ
50年代にすぐに突入したんでしょうけど
しかし、今や、カインドオブブルーはマイフェバリットシングス
マイルスもコルトレーンもビルエバンスも本当に素晴らしい
いまでこそ耳たこですが、でも私にとっては、聴きやすいものではありませんでした。
そういえば、コルトレーンを今では一番よく聴くのは、
バラードかも
としのせいでしょうか
マイルスは、復帰後以外、どの時代も味があり、すきです。