10年ぶりアフリカの実 府立植物園バオバブ
- 2014/01/31 07:55:40
投稿者:p_prince
10年ぶりアフリカの実 府立植物園バオバブ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20140129-OYT8T01411.htm
約10年ぶりになったバオバブの実(左京区の府立植物園で)
童話「星の王子さま」にも登場するアフリカ原産のバオバブの木が、府立植物園(左京区)の観覧温室で約10年ぶりに実をつけた。国内での結実は非常に珍しいといい、2月中旬に収穫されるまで観賞できる。
バオバブは熱帯のアフリカなどに自生する巨木。他の木に咲いた花と交配させないと実が大きく育たないが、国内で花を咲かせる木は同園と沖縄、富山両県の3か所しかない。
同園には7種11本のバオバブがあるが、今回実をつけた木はセネガルから移植したアフリカバオバブで、1本だけ。昨夏、五つの花が咲き、同じく開花した富山県中央植物園(富山市)との間で花粉を交換して受粉させたところ、三つの実がなった。富山側の木は結実しなかったという。
実は15~20センチの長円形で緑色。甘酸っぱい独特の味がするといい、アフリカでは解熱剤や清涼飲料として利用されている。今回の実は収穫後、標本などにする予定。
長澤淳一園長(56)は「めったにないチャンスなので、じっくり観察してほしい」としている。問い合わせは府立植物園(075・701・0141)へ。
(2014年1月30日 読売新聞)