Miles Davisの再認識
- 2014/10/22 19:31:28
投稿者:rihito
マイルスの名盤でも、プレステイジの4部作やカインド・オブブルーなどでは、聞いたすぐにいいなぁと思ったわけですが、「マイルス イン トーキョー」では、なかなかこの良さがわからなかった。「ビッチェス・ブリュー」はものすごく感銘を受けつつも、その後の「オンザ・コナー」では全くこの良さがわからず、最近になって、ものすごくいい感じで聞いています。また、「Get up with it」も同様、輸入盤のLPでは良さがわからず、最近になってCDを買ってから、ほとんど毎日聞いています。何度も聞いていくうちにどんどん良さがわかってくるって、クラシックではマーラーなどで経験していますが、即興音楽のJAZZでもマイルスに限らずあるようですね。聞き込んでいくごとにその良さは深くなっていくって、本当にステキなことです。逆に、いいなぁと思っていてもすぐに飽きてしまう演奏も多くありますが。その点、マイルスやコルトレーン、ドルフィーの演奏はまだまだ聞き込んでいく楽しみはあるようです。
そのような体験ありませんか。
最近、ジャズを取り上げた雑誌などで代表的な5人で取り上げられるのが、パーカー、マイルス、コルトレーン、モンクとなんとキースだったりします。以前は、アート・ブレーキーやマックス・ローチ、ソニー・ロリンズの名前も挙がっていたようにも思います。もちろん、ハービー・ハンコックやバド・パウエル、ウェス・モンゴメリーもすばらしいミュージシャンですし、ビリー・ホリディの存在は、まさにジャズボーカルの原点。
多くの天才的なジャズミュージシャンが、短命に終わっています。チャリー・クリスチャン、ファッ・ナバロ、、クリフォード・ブラウン、ブッカー・リトル、スコット・ラファロが20代。そして、チャーリー・パーカー。エリック・ドルフィーが30才代半ば、バド・パウエル、ビリー・ホリディ才代ともう少しでも長く演奏活動を続けられていれば、どのようなすばらしい演奏がといつも想像をかき立てられます。
その中でも、わりと長く演奏を続けられたマイルスは決して止まることなく、常に新しい世界を目指していった姿はすばらしいですね。大阪でのライブに至る数々のアルバムには、一枚も平凡なものがない事には驚きですよね。もちろん、エリック・ドルフィーのアルバムにも同様の事がいえるかもしれません。
ふと、コルトレーンのこと、ラストアルバムの静寂、彼の目指した世界のような気がします。もっと長く生きて、もっと演奏をのこして欲しかったです。
高校生の頃、初めて聞いたジャズのアルバムはハービーハンコックのデティケーションでして、その次にマイルスのマイルイントーキョー。どこがいいのか、さっぱりでしたね。その後、フレディ・ハバードのCTIレーベルやタイムのブッカーにはさすがに感動しましたね。当時、トランペットを吹いていましたので。
カインドオブブルーは、ポール・チェンバースのベースもとってもすばらしいですし、ピアノのビルの最高の演奏が聴かれます。このアルバムは、やはり、ビル・エバンスの存在が大きいですね。ジャズの演奏家の中でも、ビルや白人に対して黒人ミュージシャンの何かで厳しい意見のある中、マイルスの偏見に対する戦いの象徴でもありますね。もちろん、演奏そのものは、純粋に美しく優しくも温かい演奏が広がっていきます。そして、その後の白人コンポーザー、ギルとの最高のコラボエーションへとつながっていきます。ローチやミンガスとは違った形での戦いだと思ってしまいます。
にこっとさんのご意見は、さすがで愛情をすごく感じます。
俺的マイルスは、彼の音と世界観は絶対ですが、一緒に死ぬまでに至らないんです、その賢さがマイルスなのかもしれません
私はジャズ聴き始めの高校生の時
マイルスの「カインドオブブルー」名盤だからと、聴かせてもらいましたが
当時の感想は、これが名盤、面白くないなー
が感想でした
ハードバップらしい、4部作なら、特にクッキン聴いていたら、
ますますジャズにのめりこんだのでは、と思っています
今ではもクッキンは好きですが
「カインドオブブルー」は本当に好きで、ブルーイングリーン、フラメンコスケッチ
震えます、本当に聴いていて涙が出ます。
こんな高尚な音楽が、一般に受け、ジャズのベストセラー
というのは不思議で仕方ありません。
自分のものにとっておきたいという、偏屈なオヤジのたわごとかもしれませんが・・・
私にとって、アガルタまでのどの時代のマイルスも永遠のアイドルです