セントアイブス ~英国のビーチリゾート~
- 2021/01/09 01:49:10
バーナード・リーチ(Bernard Leach)をご存知でしょうか?
英国人でありながら、日本文化に興味を持ち、
陶芸家6代目 尾形乾山に弟子入り、7代乾山の名を免許され、
柳宗悦、富本憲吉、濱田庄司達とも交流が深く、
日本の伝統的な登り窯を英国に開いた陶芸家です。
その窯と工房が作られたのが、
英国最南西のコーンウォール半島の突端近くの北側にある
小さな町、セントアイブス(St.Ives)なのです。
欧州で美術工芸品などを鑑賞していると、
日本の伝統文化が、高く評価されていることを実感させられます。
最近耳にするようになったクールジャパンは、今に始まったことではなく、
遠い昔から世界中で愛されていたのですね。
温暖な気候、透き通るようなエメラルドグリーンの浜辺で
3方を囲まれている小さくて美しい町は
リーチだけではなく、彫刻家バーバラ・ヘップワース、
作家バージニア・ウルフなどから、愛されてきた芸術の町としても有名であり、
屈指の人気を誇るビーチリゾートなのです。
街中の路地には、洗練されたお洒落なギャラリーやアトリエ、
カフェ、雑貨店など、様々なお店が所狭しと並んでいて、
小さい町ながら、美術館も充実していました。
日帰りしまったことを、今でも後悔しています。
私達が到着したのは日曜日の朝でした。
教会では礼拝が行われているはず♪
宗教が好きな私は、街中で見かけた教会の門をくぐり、
礼拝堂に入ってみました。
お説教をしていた牧師さんが私に気が付き、
信者さん達も、一斉に振り返り注目されてしまいました。
「礼拝中にごめんなさい。日本から来たかすみそうと申します。
礼拝に参加させていただいてもよろしいでしょうか?」
「皆さんっ!神様は奇跡を起こしてくださいましたっ!
こうして遠い国の日本からお客様が来るなんて、
一体誰が想像したでしょうか???」
牧師さんが両手を広げて私を迎えてくれました。
「さあさあ、前に来て。信者たちにお話をしてくださいっ!」
「あ・・いや、そんな語学力もないし、話す内容も持ち合わせておりませんので。。(汗&焦)」
ちょっと考えて、続けてみました。
「私達の住んでいる日本で大震災が起きたとき、
世界中の方々から、多くの支援をいただきました。
それはお金や物だけではなく、お祈りなどの心の支えも含めてです。
こちらにいらっしゃる皆さん、皆さんのご家族やご親族、
ご友人、お知り合いの方々とは、
私がここに来る前から繋がっていたのではないでしょうか?
私達が困難な中にあるときに、お支え下さったことと
今、私を受け入れてくださっていることに感謝いたします。」
拍手で迎えられ、そのまま礼拝に参加させてもらい、
一緒に讃美歌を歌い(ついていけませんでしたが)
礼拝後のお茶やお菓子を勧められ、
教会内を案内してもらうことになりました。
会堂の上部に上がらせてもらうと、
天井にはサーフボートが吊られていて、
ドラムセットやギター、ゲーム、卓球台などがあり、
若者のたまり場として提供されているとのことでした。
あちらこちらに派手な落書きも書かれてありました。
牧師さんから油性ペンを渡され、
メッセージとサインを卓球台に描いて欲しいとのリクエスト。。
日本語で「日本からやってきた、かすみそうです。よろしくね」なんて、と落書きしちゃいました♪
芸術の町、セントアイブスには、美術学校だけではなく、
サーフィンの学校もあり、個性豊かな若者には居心地が良いようです。
昼食は教会近くのパブで、サンデーローストをいただきました。
礼拝後にサンデーロースト。。英国人気分を楽しみました♪
セントアイブスへは、コーンウォールの中心地ペンザンス駅から
St.Erth駅まで行き、乗り換えます。
GWRの窓から見える緑と海の景色を
楽しんでいるうちにSt.Ives 駅に到着。
降りると目の前には、綺麗な砂浜が拡がっています。
私達は行きは宿泊地近くのセントマイケルズマウントの前からバスに乗り、
新緑の中を通り抜け、GRWで戻ってきました。
日本とのつながりはとても深く、
益子焼で有名な栃木県益子市と姉妹都市提携をしています。
https://www.youtube.com/watch?v=721j9MnebTg
https://www.youtube.com/watch?v=wPsK0jfCuRI
イギリスの陶磁器といえば、ウェッジウッドが有名ですが、
どちらかというと、貴族など上流社会で親しまれていて、
憧れの対象であり、上品で繊細な作品が多いようです。
でも、バーナード・リーチの作品は民芸運動の影響もあり、
庶民的で実用的な作品が多くて、親しみを感じさせられます♪
コーンウォール地方は、英国人にとってのリゾート地域で
イングランドとは、気候や文化がちょっと違いも楽しめます^^
KBリゾートで、この地域のことをご紹介することを楽しませてもらってます♪
リゾートそして芸術の街 St.Ives なんて素敵なのでしょうか?
都会と違う時間が流れるような田舎の生活
Holliday で Beach resort に滞在するのは夢ですな~ʕ・ܫ・ʔ
日本の民藝運動の父、柳宗悦さん、大正時代は躍動感があったね。
東京からロンドンまで列車で行く時代
東アジア地域、日本のプロダクトデザインの価値を高める運動ってカッコいいと思います。
その人と交流のあった Bernard Leach さん、なのですね。
次回のコーンウォール地方の紹介を愉しみにしてますよ。ʕ-ܫ-ʔ