Nicotto Town


ストーリーテーラーの集まる小さなカフェ

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投稿者:ケニー

いいなあ、アントニーアンドザジョンソンズ、、、、

そんなふうに思いながらぼんやりと窓の外をながめていた。
空は青くて雲は白い。
赤い鳥が目の前の濃い緑色の木にとまって鳴いている。
くるりん、とおれの目が裏返って、すぐにまたくるりんと元に戻る。

毎日がひとつひとつに区切られているものではなくて、2、3日がどかっとひと塊になって鈍重な粘土のようになっている。
そんなふうに思えるのは先月君が死んだからだろうか。
それとも一日が1週間に思えるのも君のせいだろうか。

ふぅ、とひとつ息をはいてもなにも変わらない。
ふたつでもみっつでもおなじこと。

きりきりと時間が音を立てて不自由になっていく。
はっきりとその音が聞こえている。
けして快適な音ではない。
アントニーアンドザジョンソンズの願いが空中を漂う。
おれの願いと混じってとけて、壁をつたって床へしみこんでいく。

デイトタイムとナイトタイムの間に深く大きな溝がある。
深遠なその溝の中の空気は冷えている。

鍵を開ける音がした。
階下のドアだ。
ルームメイトのおおとかげが帰ってきた。
しっぽがバタバタと床を打つ。
いつもにぎやかにやかましく帰宅してくる。
何度注意してもそれはなおらないのでもうあきらめている。
彼はアメリカ人らしく首をすくめて、最終的にはIt's not my businessって態度を取る。
しっぽのバタバタという音でおれが夜中に目をさますことがあっても、それはおれの問題であって自分の問題ではない。ということだ。

一度、気難しい犬に会ってこんなことを言われた。
「今度生まれるときは犬みたいにシンプルな生き物になりたいなんて思うなよ。犬だって決してシンプルに生きてるわけじゃないんだ。」

https://www.youtube.com/watch?v=loNU4fVpO8E

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2024/06/29 21:43
YouTubeは今度観ます。
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2024/06/29 21:43
ルームメイトはおおとかげで話しかけて来るのは気難しい犬なんだ!柔軟な想像力!
アバター
2024/02/25 23:46
アントニーアンドザジョンソンズ・・・美しい声ですね♪

犬だけじゃなく、生き物はみんなそれぞれの苦労があるんだろうなと思います。
アバター
2024/02/25 11:11
主人公は人間じゃなくて梟なのかな?
最後の犬の言葉は真実ですね。犬だって猫だって、ひょっとしたら野の花だってシンプルに生きているわけではないのかもしれない。



管理人
ケニー
副管理人
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参加
受付中
(今すぐ参加可能)
公開
全公開
カフェの利用
朝10時~夜24時
カテゴリ
自作小説
メンバー数
12人/最大100人
設立日
2024年02月18日

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