百済観音
- 2010/11/09 10:14:18
投稿者:アヴィ
私は百済観音と呼ばれている、法隆寺の立像がとても好きです。
仏像としてはとても異質な感じ。
リアリティが溢れている訳でも、象徴性に富んでいる訳でもない。
それでいて豊かで高尚な精神性を感じさせる。
仏の強さみたいなものをまったく表現しないで、たおやかさだけでその強さを表し切っています。
この像が日本製というのは本当ですか?
私は百済観音と呼ばれている、法隆寺の立像がとても好きです。
仏像としてはとても異質な感じ。
リアリティが溢れている訳でも、象徴性に富んでいる訳でもない。
それでいて豊かで高尚な精神性を感じさせる。
仏の強さみたいなものをまったく表現しないで、たおやかさだけでその強さを表し切っています。
この像が日本製というのは本当ですか?
あ。自己紹介遅れました。新参者ですがどうぞよろしくお願いいたします!!
当方関西なので神社仏閣および仏像めぐりを希望なら皆さんでご一緒しましょう^^
「仏ゾーン」という漫画知ってますか?「シャーマンキング」を描いた作者の作品です。
千手観音が大好きですね。個人的には。弥勒菩薩も綺麗ですけどね。
こんな風にマニアックな感想できるこのサイトの主催者様に感謝です☆合掌☆
ありがとうございます。多忙につき返信遅れること多々あるかもですがどうぞ宜しくお願い致します。
百済の人たちのための・・・
仏師も百済人だったのかも知れませんね。
> 破戒僧さん
伝言板から飛んできました。
なるほど化仏ですか。線彫りしてあったのですね。分りました。
実物を見たときもよく見ていませんでした><
化仏が阿弥陀なら観音ですね。
丁寧なご説明感謝です。
観音菩薩の図像の特徴のひとつに頭部の化仏(頭部についている小さい如来像の事です。観音菩薩の場合は阿弥陀如来)が挙げられます。
百済観音の場合、発見された宝冠にその化仏の阿弥陀如来が彫刻されていたそうで、これが観音菩薩である事を特定する決定的な手がかりになったようです。確かに宝珠と水瓶(作られた当初は蓮華の花がささっていたと思われる)だけでは虚空蔵菩薩と混同される可能性がありますが、宝冠が発見された事で当初、虚空蔵菩薩と考えてきた法隆寺も観音菩薩と認めざるを得なくなったそうです。
ちなみに、蓮華座は菩薩にも如来にも見られますが、菩薩の場合は蓮華の花びらが六枚で、如来の場合は八枚という決まりがあります。
日本に渡ってきた百済の方々のために作られた観音様という説もあるらしいですよ。
だから、日本の仏像とは表情が違ってます。
一体、どんな思いで異国の地で母国の観音様を拝んでいたのか、と思うと、
何やら感慨深いものがあります。
宝冠は後から見つかったのですか。先日も東大寺で剣が見つかりましたよねえ^^
菩薩は宝冠を着けることはないのですか?
宝珠光や水瓶、蓮華座は菩薩像に多い特徴です。
虚空蔵菩薩とした方がしっくり来るような気がしませんか?
観音以外の菩薩に宝冠というのも、ありですよね。
宝冠に何か観音を特定する特徴があったのでしょうか。
それはさておき、水瓶を持つ手はとても表情豊かだし、光背の支柱が竹の模刻というのも繊細。
仏の美しさを極限までシェイプした姿に魅入られます。
楠がキーポイントだというのは何かで読みました。
科学のメスって鋭いですよね。
法隆寺の再建説も材木の年輪測定で否定されたし、近年の考古学は目を瞠ります。
ちょっと色気のある感じが、またステキだなあと思います。
百済観音と、呼ばれようになったのは明治時代以降のことで、
それまでは、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)と呼ばれていました。
明治44年、金銅製の宝冠が寺内から見つかったことで、
観音像であることが明らかになり、百済観音と呼ばれるようになりました。
江戸時代の法隆寺の記録(1698年元禄時代)によると
「虚空蔵菩薩百済国(くだらこく)より渡来(とらい)。但し、天竺(てんじく)の像なり」
と書いてあるそうです。これが、最初に歴史に登場する記録です。
しかし、百済観音像はクスノキの一本造り。
クスノキは朝鮮半島には自生しないので
伝承や名前とき異なり、日本で制作されたといわれているようです。
なぞが多いだけに、いろんな想像ができてますますひかれてしまいますね。