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にゃんすけの奇妙な冒険(2)(小説リレー)

投稿者:rihito

にゃんすけは、しばらくぶりにキャンプに行くことにした。
車にテント、シュラフやランタンにコンロと一泊するのに必要な道具を詰め込んだ。
行く先は、ずっと若い頃に子供たちといったオートキャンプ場。
古くなったキャンプ場なので、もうさびれているだろうなぁ。
まぁ、それでも一応、予約できたので。
キャンプ場は新しいところがいろいろできたけど、若い人が騒いでいたり、ラジオや音楽を流している人がいたりしたら、ちょっと嫌だなぁ。
人気のキャンプ場は設備が十分でも、売店があったり、ちょっとした遊具があったりといいかもしれないけどね。
にゃんすけは、高速道路を使わずに、いぜんこのキャンプ場に通った道を走ることにした。トイレ休憩した道の駅もあった。それと、昼食を食べたラーメン店も健在だ。懐かしいなぁ。
キャンプ場に行く道は、国道から分かれて狭いヘヤピンカーブの多い町道を走る。あの頃は、なんでもなかったのに、やたらと疲れる。
要約の思いで、キャンプ場についた。
キャンプ場は以前の賑わいもなく、さびれていた。
とりあえず、テントを立てて、ちっちゃなテーブルにコールマンのストーブとランタンに火をつけて。夕食の準備。
昨日、個々の盛ってくるために、アメゴをナツメグと塩に漬け込んで、冷蔵庫で干したやつを、桜チップで燻製に。
コールマンのバーナーは、ホワイトガソリンを使うので、ポンプで圧力を付けないと使えない。このめんどくささが、いい。頃合いをみて、スイッチを入れてチャッカマンで火をつけるとシューボッと青い火がともる。スモークは、弱火にしないとだめだね。もくもくと煙が出てきていい匂い。
この間、キャンプチェアーに身をゆだねて、にゃんすけは、暮れていく山の稜線に目をやる。遠くに谷川の水のせせらぎ、鹿の鳴き声とフクロウの鳴き声が聞こえだす。
今日は月が出ないので、ランタンの光の上には、空一面に星が輝く。
もう、いいかな。スモークしたアメゴを取り出し、メルシャンのブランデーをウィスキーボトルからコップに移して、香りをかぐ。当たり前だが、ブランデーは何も足さない。口の中で広がる甘酸っぱい芳醇な香りがいい。これに、スモークのアメゴが実にあう。チーズのようなとろけるような食感がいい。こうしていると、楽しかったころのことが断片的によみがえる。今夜は、いい夢が見えるかなぁ。少し吹く風が冷たく心地いい。ほほに流れる涙も、少しだけ冷たい。

アバター
2024/05/06 18:06
ちょうどキャンプに行ってきたところでタイムリーな小説でした♪

書かれてる通り、若者が騒いでるキャンプ場だったのがちょっと残念でしたけどね(^^;でも海岸の景色と星空はキレイでした。
アバター
2024/04/25 21:43
続き、書いてくれて、ありがとう〜!
また違う風合いですね!
一人キャンプ行きたくなりました(^-^)



管理人
ケニー
副管理人
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参加
受付中
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公開
全公開
カフェの利用
朝10時~夜24時
カテゴリ
自作小説
メンバー数
11人/最大100人
設立日
2024年02月18日

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