『好色一代男』
- カテゴリ:日記
- 2010/07/13 07:10:56
島田雅彦が、学生に『好色一代男(井原西鶴)』のレポートを書かせた経緯を
日本経済新聞、朝のコラムに載せてたのを思い出し、久しぶりに読書でもと思って、
原文を開いてみたが、難しい!
これは手に負えないので、吉行淳之介の現代語訳で、現在苦戦中。。^^;
でも、面白い。。^^
文化の成熟末期、マニエリスムが発達するのは、洋の東西を問わず、世の常で、
私は密かに、このマニエリスム浸透度合いを、文化成熟度を計る指針にしているのですが、
『好色一代男』はマニエリスムのオンパレード!!
マニエリスムとは、マンネリとも揶揄されますが、日本特有の価値観“本歌取り”にも置き換えられます。
深い知識を共有して、その少しの差を、ウィットとして楽しむ排他的な遊びです。。
(あぁ~~、言い切っちゃった。。^^;)
鎖国が続いた江戸時代、新しい時代へのエネルギーを、ひたすら溜め込んでいたのでしょう。
開国後、日本が短期間に世界レベルの国に昇華できた理由として、
江戸時代の識字率の高さなどが挙げられますが、
娯楽を通して、知識が広く共有されていたんだと、改めて感じました。^^
・・・
そして、もう一つ、驚いたこと。。
『好色一代男』の主人公、世之介ですが、生涯に関係した人数って、知ってました?
女性3742人、男性725人です!
お相手の5人に一人は、男性だったんですね~~@@~~
realではカサノバですよね。^^
彼って何人と関係を持ってたんでしょうね?
また、関係を持った数では、『ドン・ジョヴァンニ』の
「イタリアで640人、ドイツで231人、スペインで1003人」ってフレーズが有名ですけど、
それと比べても、世之介はすごい。。@@。。
54年間で、4467人だと、年間80人以上、
ってことは、4.5日で、新しい誰かと関係を持たなくっちゃいけないわけですから、
大変だと思いますよ。。^^
マニエリスムをパロディーと言ってしまうと、怒る人たちが出てくると思います。。^^
官能描写は、今のところ、ほとんどありません。。ww
(まだ、途中なんで、分かりませんが。。)
男色化の方は、戦乱の武士の時代から居ましたからね、
でもrealにそんな方がいらしたら、すごい!としか言えないかも・・・^^
好色一代男の官能方面の描写っていうのは
巧みなんですか?
職場にですか!?
すごく勇気のある人ですね。。@@
学生の時は、周りにそれらしき人はいましたけど、最近は、あまり聞きませんねぇ~~^^;
職場にも1人いましたよw
やはり不思議と男女共に人気がありましたね^^
田中絹代の『西鶴一代女』は観たことがあります。
なんか、ヴェネチア国際映画祭、国際賞を受賞らしいんですけど、
女性が転落していくさまを見るのが、辛かったです。。
世之介は、完全な架空人物ですよ。。^^
設定は、
古今東西稀有な傾城を母に、尋常でないお大尽を父に持つ、世之介が織り成す人生遍歴を
源氏物語五四帖にちなみ、54年間で、なぞらえたもの。。
当時、庶民の夢の具現化と捉えられたのか、爆発的な大ヒットだったそうですよ。。^^
なんか凄い内容みたいですね^^;えっと関係した人数って・・・・・
架空人物ですよね@@;いや、架空人物と言って~~~><;ww
・・・・そこまで男女が惹かれる人物ってリアルで見たい気もしますが
実際見たら・・・怖そうです・・・(;´∀`)
なんで、衆道なんか調べるの!?^^
吉行淳之介の現代語訳はいいですよ~~
他の現代語訳は、高校の古典を復習してるみたいで、面白くありません。。^^;
現代語訳があるのは知らなかったな~。
見てみようか?
きっとゲンナリするだろうなw