Nicotto Town



土曜日のこと

 いつものように日記を推敲しながら寝落ちしていました。^0^;


 15時から開催された精神薬物療法研修会に参加してきました。
 テーマは脱法ハーブ。


 まずは、精神科医療の中でアルコール依存症の治療が果てというなら、薬物依存の治療は更に果ての果てである、と。
 薬物依存を専門にしている医師が日本で20人程度しかいない内、更にまともに活動しているのが10人いるかどうか、と言うのにビックリしました。


 ほんの数年前まで、薬物依存者の4割が覚醒剤、4割が有機溶剤だったのが、ここ3年で有機溶剤が激減して脱法ハーブが急増、ぼちぼち覚醒剤を抜きそうだと。
 どうやら、「持っていても捕まらない」というのが大きいらしいです。


 興奮系の症状は、覚醒剤より激しいと言うことでした。
 しかも、植物片・パウダー・リキッドと剤形も豊富。
 鎮静系は他の鎮静系の症状と替わらない、剤形は植物片のみ。
 ただ、混ぜてあるので興奮系の作用で「ヤバイッ!」と思っても鎮静系の作用で止められなくなる、と乱用者の体験談が紹介されていました。


 本人達も止められるなら止めたい、と思っている人もいるらしく、チャレンジした成功例と成功例を1例ずつ紹介されました。
 成功例では、退院後に社会復帰して水車勤めしているとのことでしたが、失敗例では、退院後しばらく連絡が取れなくなったと思ったら一人暮らしのアパートで腐乱死体になっていたとか。


 どちらも興奮系の作用が怖くなって、入院中は「薬物怖い、ハーブ怖い」と寝言でも言っていたそうです。


 日本は、予防啓発においては世界一と言っても良いくらいのレベルなのに、薬物依存患者の回復の治療・支援は三流以下。
 改糞の治療・支援においても、一流にならないとダメですねぇ。




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