仏教の大前提は、【この世は苦である】です。
仏教の四つの真理は↓です。
　１【諸行無常】　２【諸法無我】　３【一切皆苦】　４【涅槃寂静】
上記の言葉で検索すれば wiki などの親切なサイトで一般論を説明してくれています。
「一般論はつまらん！」そうなので、ここでは禅のひねくれ論を書いています（笑）。
 
　尚、当方が「荒らし」と判断した書き込みは、削除＋通報させて頂く場合があります。
ご注意下さい。

－－（最初にお詫び申し上げます。推敲不足です）－－

今回は「輪廻転生（りんねてんしょう）」という死生観の話題です。リクエスト下さった
方々、遅くなってゴメンナサイね。
　
さて、最初に、皆さんの想像力を逞しく（たくましく）して頂きましょう。いいですか？
想像して下さい。

ここに、輪（わ）があります。直径１０ｃｍの、オモチャの車の車輪です。
その車輪に、一つの磁石を取り付けます。

次に、大きな下敷きを用意します。下敷きの上に、鉄粉を均等にまきます。

下敷きの下に車輪を持ってきて、ゆっくり転がし（ころがし）ます。

いいですか？　鉄粉の撒かれた下敷きの下で、磁石が一つ付いた車輪を転がします。

車輪の回転とともに、磁石が下敷きに近づきます。すると、下敷きの上の鉄粉が集まり始
めます。

さらに回転させると磁石はもっと近づくので、鉄粉の集まりは、移動しながら大きくなり
ます。

もっと回転させて、磁石が車輪の一番上に来たとき、鉄粉の集まりは最大になります。

その後は、車輪が回転するにつれて磁石は遠のきます。鉄粉の集まりは、移動しながら、だんだんと小さくなります。

もっと回転させると、やがて鉄粉は、小さな集まりを残して動かなくなります。

これを比喩（ひゆ）にして、輪廻転生を説明します。
　・車輪の回転が、時間です。
　・磁石の磁力が、煩悩の力です。
　・（下敷きがこの世です。分かりにくい方は、無視して良いです）
　・鉄粉が、意識の構成要素です。

車輪の回転により、磁石が下敷きに近づいて、鉄粉が集まる。
磁石の移動とともに、鉄粉も移動しながら大きくなる。

最初に出来た鉄粉が、私たちの意識です。でも、小さい内は、煩悩の示す欲求が具体的で
はないので、身体はありません。単なる意識体です。

だんだんと大きくなると、欲求が具体的に自覚できてきます。すると、欲求が満たせる身
体を得て、生まれてきます。

意識は生まれる前から存在するので、生まれたばかりの赤ちゃんにも個性があるのです。

生まれた後は、欲求に従って飲み食い学習し、いろんなものを集め、どんどん意識も身体
も大きくなっていきます。

大体、４０歳くらいで、磁石は車輪の頂上に達します。それ以後は、時間とともに磁石は
離れていくので、鉄粉は移動しながら小さくなっていきます。

だんだんと、新たに得られるものよりも、失うものの方が多くなってきます。子供の頃の
記憶はあるのに、昨日の昼食の献立が思い出せないように・・・。

集団内の鉄粉は、中心にあるものほど初期からあり、後に集められたものは外側にありま
す。小さくなるときは、外側から脱落していきます。子供の頃の経験や記憶が一生を通じ
て大きな影響を及ぼし続けるのはこのためです。また、昨日の出来事すら憶えていられな
くなるのも、このためです。

更に車輪が回転すると磁石は更に遠のき、煩悩の力も弱まります。やがて、煩悩の力があ
る限界以下に落ちたとき、意識は身体を維持できなくなります。これが死です。

身体は無理でも、意識だけは維持できる期間があります。これが死後の世界で、幽霊の
状態です。

更に車輪が回転すると、もはや磁力（煩悩力）は鉄粉には届かなくなります。しかし、
長い間磁力の影響を受け続けた鉄粉は、多少磁力を帯びてしまっています。磁石の磁力は
届かなくても、集団は存在し続けます。幽霊は消えず、その磁力が消え去るまで存在し続
けます。生前の残像としての意識体（幽霊）です。

一方で、車輪につけられた磁石の磁力は衰えません。車輪は廻り続け、やがて、再び磁石
は下敷きに近づき、新しい人生が始まります。前回の残像を残したまま・・・。

合掌

－－－（輪廻転生の意味）－－－

　紙面の都合で　次のブログに記します。

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