Nicotto Town


モリバランノスケ


つつじ君の旅立1

私は今、LivingRoomのTableに座り、この日記を書いています。時刻は午前6時15分。東側の窓から望める、南房総の山ぎわから、太陽が大分上昇して、老クスノキさんの枝、そこに在るタカオの住いを、優しげに照らしています。

多分、今朝のBreakfastには、大鷹のタカオも参加するだろう。何故ならば、我がFamilyの、目下の話題は、我が庭から忽然と姿を消した、ツツ次の事。なによりも、彼らは、大親友。互いに相手を、タカ雄、ツツ次と呼び合って親しくしている仲である。それなのに、旅立つ事をどうして事前に、自分に相談してくれなかったのか。

私は、昨日その話をきいた後、ツツ次が息づいていた場所に行ってみました。彼のいた場所は夏椿と甘夏みかんの後ろの場所。しかし、そこには彼の姿は無かった。彼が、そこから掘り出された跡も全く無い。狐につままれた様である。

何か知っているかもしれないと考え、夏椿と甘夏みかんに、(ツツジがいないけれども、何か知らない?)と、彼が消えた理由について、聞いてみました。二人は、顔を見合わせて、どことなくもじもじしている様子が伺える。私は、なにかあるな、との直感から、(彼の事が心配なんだ。分っている事があるなら教えて)と、懇願した。

二人は、しばし迷っていた様だが、お互いの顔を見合わせてから、夏つばきが、次の様に話し出した。

○これから話す事は、大恩あるご主人(私の事)を悲しませる事になるから、誰にも話さないようにと、口止めされていたんです。

ある日、隣町に住む井戸掘り屋さんのTさんが
、井戸の修理の為、ここの庭に重機を入れようとしたんです。(私は、確かに、地下70mから汲み上げている井戸の具合が悪いので、掘ってくれたTさんに器具の交換を依頼。その際、重機の搬入に支障があるなら、妨げになる樹木を伐採しても良いと伝えた)。ところが、ツツジの位置がどうしても障害になる。そこで彼を・・。

ツツジは、Tさんに、自分を伐採するのはやめてほしい、と懇願。二人は、しばらく話し合っていたが・・・、こう言う結論になりました。

Tさんは、本当に心の優しい人です。ツツジの希望を100%聞き入れて、彼を根から掘り上げると、輸送可に梱包して、宅急便で愛知県民の森に送ってくれたんです。ツツジはTさんに感謝の言葉を伝えると共に、くれぐれも大恩あるご主人(私)には話さない様にして欲しい、と、お願いしてました。○




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