Nicotto Town


モリバランノスケ


ツツジ君の旅立2

朝方に、少し雨が降ったようだ。何故ならば、ベランダが濡れている。私は、Breakfastの前に、ログハウスのドアを開け、外に出てみる。今は、厚い雲が垂れ込めているが、雨は降ってはいない。ベランダ脇の、みずみずしい緑の葉の樹木に、(おはよう)と、声を掛ける。彼からも、(オハヨウ)と。

それからは、家の中に戻り、私の役割である、豆をミルで挽き、砕いた粉をコーヒーメーカーに入れて、コーヒーを点てる。地下70mから組上げた、ここの水は、私が栽培した無農薬豆と相性が良いようで、まろやかな甘みが、極上である。

私は、Breakfastの席で、昨日、夏つばきから聞いた、ツツジ君の旅立ちの顛末を、話して聞かせた。皆、一様に、驚いた様子を見せる。特に、お蝶は、(ツツジ君の念願がが叶って、本当に、良かったです)と、心から安堵している様子だ。

次に、タカオが口を開いた。(やつが忽然と姿を消したんで、本当に心配してました。そういう事だったんですね。ツツ次は、お調子者だから心配な面も或るけれど、病弱だった弟に再会し楽しく暮らしているでしょう。私も、これから旅に出るつもり。当初の予定では、神奈川県、静岡県の上空を飛び、丹沢や南アルプスの森に。

けれど、愛知県の上空まで足を伸ばそうかな。
そして、愛知県民の森に、行くこと出来ますよね。そうしたら、ツツ次にも、会えますから)

大鷹のタカオは、<親友に合うのは、楽しみだなあ〜>と、言う表情を見せて、宙を仰いだ。




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