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どんぐりやボタンとか


ことばのあみもの (11)

先日、日本のロック名曲10選なるブログを書いたのだけど、やはり、その中で素晴らしい歌詞の歌は多いんだよね。
それで改めて、一つづつピックアップしていくのに、この「ことばのあみもの」シリーズはピッタリだから、書いてみようね。
まあ、紹介した曲とは別のにしたほうが良いかな。


では、今日は、友部正人。


シンガーソングライター、詩人。

彼は1960年代、路上で歌っていたらしい。
学生運動に参加して、火炎瓶を投げて鑑別所送りになってる。
それから、詩にものめり込んで、自らも詩を書いたりもしてたのかな。
そして、72年に「大阪へやってきた」、そして73年には代表作となる「にんじん」をリリース。

おれが彼の歌に出会ったのは、クロマニヨンズの真島昌利から。
ガキの頃から彼が大好きで、あるインタビュー記事で、マーシーが友部正人に影響されたって言ってて、それで知ったの。
たぶん、当時、おれは20代後半だね。
それから、マーシーに影響を与えたなんて、誰だろう?と気になって「にんじん」を買ってみると、ヤラれた。。。
とても驚いた。。

なんだ、この歌詞は?
そして、なんだこの歌い方は??

本当にびっくりして、すぐに好きになった。
ニューヨークで実際に、友部正人に会えて、握手もしてもらって、嬉しかったなぁ。


ということで、友部正人の歌から一つ、歌詞を紹介するね。











友部正人 「お日様が落っことしたものはコールタールの黒」



お日様が落っことしたものはコールタールの黒
でもそれを白くしたのは
僕の目さ

ごらん、どこもかしこも真っ白じゃないか
空も道路も君の髪の毛も
白色はガムのようにくっついて離れない

君が好きだった花は蕎麦の花
もうすぐ唇からも夏が去り白い花が咲く 
君はついにやっては来なかったけど僕には見えるんだあの雲の下

地平線から出たり入ったりする君が
今夜はひどい雨振りだ
空も道路もいつもより、ずっと固いみたい

あの日もこんな雨振りだった

君はポケットと一緒に

僕はこうもり傘と一緒に

明日を待っていた






https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=72E1zm_B0Fw&s_referring_euri=https%3A%2F%2
Farcentroeduca.com%2F&feature=emb_imp_woyt



詩と音をここまでなめらかに融合して、一つの作品に仕上げてることは友部正人にとっては簡単にやってるみたいに見える。
言葉を使って、こんなにも美しく感情と情景を表現できるものだろうか?

そして、最後の方の、




窓は閉められ、階段には人影もなく
真夏の風に揺れてた洗濯物も消えた
君がいなくなってしまったんだ

空をロックンロールが占拠していた

太い腕が煙突を鷲掴みにしていた




辺りなど、もう、、たまらん。。。
好きすぎる。。。

ちなみに確か、このアルバムのピアノは坂本龍一だったんじゃないかな?




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