Nicotto Town


モリバランノスケ


ウサコの話

今朝は、ドンヨリとした曇り空である。だが、天気予報によると、日中は雨が落ちてくる事は無さそうだ。我がFamilyは、全員が元気な顔を合わせての、Breakfastの最中。お蝶が異界に召され
た後、最近、雰囲気を明るくするのはウサコ。

食事が終了、に近づき談笑の時間が始まろうとしている。その時、ウサコが、(皆さんにお話があります)と、前置きして、(私、この度、大変にお世話になった、みなさんとこの森に、お別れする事に成りました。)と話し始めたのである。
チャムが、(どうしてなの?)と怪訝そうな表情。
周りの皆も、同じ様な顔をして、彼女を見る。

それから、語り始めた、ウサコの告白の内容は次の様な事であった。

○以前から、隣の森に住む、ウサオさんから、(一緒に生活して欲しい)と、プロポーズを頂いていました。

私は、しばらく悩んでいました。と言うのは、皆さんご存知の様に、一度、竹林の東側に在る絶壁から飛び降り命を絶とうとし者です。

私は、自分を信じております。老クスノキさん、ご夫妻始め、皆さんも私を信じてくれてます。でも、世間的に言えば、精神障害者です。

しかし、ウサオさんは、そんな私を、100%受け入れてくれたんです。二人の考え方は、極めて似かよっており、側にいて、安らぎを感じます。

これからは、二人で協力し力を合わせて、新たな世界を築き生きて行くつもりです。○

聞いていた皆は、それは良かったと言うような表情を浮かべ、ウサコを優しげに見つめている。




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