Nicotto Town


モリバランノスケ


お蝶の子供

今日も、早朝から、爽やかな青空が広がっている。庭森の草木樹木達も、気持ちよさそうに、陽光を浴びている。我がFamilyは、何時もの様に
、Breakfastを楽しんでいる。そんな中、ピョン太が、窓際で我々に向かって何事か訴えている。

私は、玄関のドアを開き、ピョン太を中に招き入れた。

彼 (今朝、青年クスノキの葉の上でお蝶の子供  
  が産まれた。皆に紹介したくて連れてきた)

見ると、ピョン太の背中に、青虫の(アオコ)が、少し、心配そうな警戒した表情で、しっかりとしがみついている。私は、そっと、彼女を手のひらにのせる。そして、話し掛けた。

私 (心配しなくて良いんだよ。ここにいるのは
  皆んな、貴女のお母さん(お蝶)の友達!)

アオコは、緊張の糸が溶けてきたみたいに、少しリラックスした表情に変わった。そして、徐ろに、話し始めた。

(母から、皆さんの事は、聞いていました。この世に生まれたら、丁寧にご挨拶するようにと。
生前、大変にお世話になったそうですね。本当に、有難うございました。母からは、この世に生まれたら、くれぐれも粗相のないようにと!)

アオコは、つぶらな黒い瞳を、クリクリさせながら、我々を見つめて、頭を下げている。

そこには、命を巡って、不思議で幸せな瞬間が在る。




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